「箱根そば」などで使える30日間サブスクチケット 小田急「EMotパスポート」開始

小田急線のターミナル駅での飲食や買い物に使える定額制サービス「EMotパスポート」が2021年3月8日(月)に発売開始されました。

「EMotパスポート」で購入できる「箱根そば」の天玉そば(TOKYO STUDIO/Katsumi)
「EMotパスポート」で購入できる「箱根そば」の天玉そば(TOKYO STUDIO/Katsumi)

「EMotパスポート」は、小田急線の駅ナカや隣接商業施設から選定された計44店舗において、1回500円程度の飲食や買い物を30日間定額制で利用できるサブスクリプションサービスです。小田急電鉄が運営するスマートフォンアプリ「EMot」で購入できるデジタルチケットとして提供されます。

チケットは3種類提供されます。「EMotパスポート」は30日間の有効期間中、飲食サービスを3時間間隔で何度でも利用できるほか、生花の購入を5回まで利用できます。初回は7,800円(税込、以下同じ)での販売となり、継続すると2回目は7,500円、3回目以降は7,200円とさらにおトクに購入することができます。なお、「EMotパスポート」は30日ごとに自動的に更新課金されるため、解約したい場合は有効期間の最終日までにアプリ内で利用停止の手続きをする必要があります。

また、「EMotパスポート」のサービスを気軽に試せるよう、利用回数が限定された「1回券」「10回券」も同時に発売されます。おねだんは「1回券」が500円、「10回券」は3,500円で、これらの有効期間も同じく30日間となっています(詳細は下表を参照)。

【図表で解説】小田急 飲食と生花のサブスクサービス「EMotパスポート」

対象の飲食店舗は、駅そば店「箱根そば本陣」「箱根そば」(新宿駅・下北沢駅・海老名駅・小田原駅・藤沢駅など16店舗)、テイクアウトおむすび店「おだむすび」(新宿駅・新百合ケ丘駅の2店舗)、ベーカリー「HOKUO」(新宿駅・相模大野駅・本厚木駅・大和駅など12店舗)およびカフェ「FORESTY COFFEE」(町田駅の1店舗)です。

「箱根そば本陣」では、「小海老入りかき揚げ天そば」「冷したぬきそば」などのイートイン専用の限定メニューによる提供となります。「箱根そば」はイートイン・テイクアウト両方に対象メニューが設定されています。また、「おだむすび」「HOKUO」「FORESTY COFFEE」ではテイクアウトのみ利用可能です。

飲食以外では、フラワーショップ「HIBIYA KADAN」「Hibiya-Kadan Style」「ルコネル」(新宿駅・新百合ケ丘駅・小田急多摩センター駅など13店舗)で切花を購入できるサービスも利用できます。これは、日比谷花壇グループの花のサブスクリプションサービス「ハナノヒ」をEMot向けにカスタマイズして提供されるもので、利用時には対象の切花からお好きな3本を選べます。

「EMotパスポート」を利用するにはまず、EMotアプリ(iOS・Android)をダウンロードし、事前決済によりチケットを購入します。対象店舗のレジ付近に貼付されているQRコードをEMotで読み込み、店員にスマホ画面を提示することによりキャッシュレス・非接触で商品を受け取ることができます。なお、「箱根そば」では手順が異なり、店舗端末に表示されるQRコードを読み込み、自分のスマホでメニューを選択すると食券がプリントアウトされます。

小田急新宿駅南口の駅ビル「新宿ミロード」(TOKYO STUDIO/Katsumi)
小田急新宿駅南口の駅ビル「新宿ミロード」(TOKYO STUDIO/Katsumi)

EMotは複合経路検索、電子チケット発行、オンデマンド交通の手配・決済などの機能が利用できる、小田急電鉄によるMaaS(マース)アプリです。MaaSとはMobility as a Serviceの頭文字で、多様な移動手段を一元的なサービスとして提供する仕組みを意味します。

小田急によると、EMotではMaaSの実現による「行きかた」の提供だけでなく、「生きかた(ライフスタイル)」も提案していきたいとし、「EMotパスポート」はそのコンセプトから生まれた商品と説明しています。