JR東日本は、2021年10月23日(土)・24日(日)の2日間、線路切換工事のため山手線内回りの一部の区間を運休します。
渋谷駅では2015年から駅改良工事を進めています。今回、山手線内回りホームの幅を広げる目的で、10月22日(金)終電後から25日(月)初電までの間(約52時間)に線路切換工事が行われます(悪天候等により実施できない場合は11月19日(金)〜22日(月)に延期)。
このため、2021年10月23日(土)初電から24日(日)終電まで、山手線内回りは池袋駅→渋谷駅→大崎駅間のすべての列車が運休となり、大崎駅→東京駅→池袋駅間は本数を大幅に減らして運転されます(日中約10分間隔)。また、外回り列車の大崎駅→渋谷駅→池袋駅間は本数を減らしての運転となります(日中約4〜7分間隔)。
並行する京浜東北線は快速運転を中止し、終日各駅停車で運転します。埼京線・りんかい線は新木場駅〜大崎駅〜赤羽駅間で増発されるほか、相鉄線直通列車は新宿駅〜池袋駅間の延長運転が実施されます。そのほか、山手貨物線の線路を使用し、品川駅〜新宿駅間で1時間あたり1〜2往復程度、臨時列車が運転されます。臨時列車は品川駅・恵比寿駅・渋谷駅・新宿駅に停車します(路線図は下図を参照)。
なお、工事時間中も渋谷駅の各改札口は通常どおり利用できます。
運休となる区間のきっぷ・定期券・回数券等をお持ちの方は、東京メトロ・都営地下鉄など対象路線の振替輸送を利用することができます(対象路線の詳細は下図を参照)。ICカード乗車券および、ICカード定期券の定期区間外を利用する場合は振替輸送を利用できません。
JR東日本は、工事時間中は運転本数が減少する山手線をはじめ、埼京線・湘南新宿ラインなども混雑が予想されるため、振替輸送を実施する路線の利用または迂回乗車を検討するよう呼びかけています。線路切換工事に伴う山手線の運転見合わせとしては、JR東日本発足後、過去最長になるとのことです。工事に伴う列車の運休や列車時刻については、専用WEBサイトで案内が行われるほか、専用電話窓口が10月18日(月)〜25日(月)の期間限定で設けられます。
このほか、渋谷駅改良工事の進捗に合わせ、南改札(1階)および中央改札(3階)が順次移設されます。南改札は9月21日(火)初電から、現在よりも東側の渋谷スクランブルスクエア寄りに移動します。さらに、10月10日(日)初電から現行の位置の中央改札は閉鎖され、東京メトロ銀座線寄りにある中央東改札の位置に統合されます(名称は中央改札に変更)。
渋谷駅における線路切換工事は段階的に行われています。ステップ1(2018年5月)、ステップ2(2020年5月)と2段階の切り替えで埼京線の上下線路が移設され、もともと南側にあった埼京線ホームは山手線ホームと並列する位置に移動されました。今回はステップ3で、山手線内回り線路が東側に横移動され、内回りホームの拡幅が行われます。
今後行われるステップ4では、外回り線路が現在の外回りホームの位置まで横移動し、山手線は最大幅16mの広い島式ホーム1面から内・外回りの2線とも利用できる形態に生まれ変わります。さらにステップ5では、山手線の線路・ホームとも高さが上げられます。