長崎電気軌道 10月から普通運賃130円→140円 運賃改定認可 一日乗車券は100円値上げ

長崎電気軌道は、2021年10月1日(金)に実施する運賃改定により、大人普通運賃を10円値上げし140円とします。

長崎駅前停留所に停車中の長崎電気軌道1300形電車(テハン/写真AC)
長崎駅前停留所に停車中の長崎電気軌道1300形電車(テハン/写真AC)

国土交通省九州運輸局に対して申請していた「軌道運賃の上限運賃変更」が9月3日(金)付で認可されました。認可された上限運賃の範囲内で、事業者は届出により「実施運賃」を設定することができます。今回は大人普通運賃の上限運賃140円が認可されたため、長崎電気軌道は9月6日(月)付で「運賃改定の届出」を提出し、普通運賃130円を140円に改定します(値上率7.69%)。小児普通運賃は現行の70円から変更ありません。

定期運賃も現行運賃から7.61〜7.67%値上げされます(小学生用の通学定期は据え置き)。同時に、割引率が高い長期間定期が新たに設けられます。通勤・通学定期は6か月(割引率10%)、全線定期は3か月(割引率8%)および6か月(割引率10%)が新たに発売されます。現行の「通勤通学定期」は廃止されますが、代替となる「学生限定全線定期」に3か月・6か月が新設された上で継続発売されます。

そのほか、路面電車の全線が1日乗り放題となる「電車一日乗車券」は現行の500円から600円(大人用、小児半額、以下同じ)に、スマートフォン限定の「モバイル24時間乗車券」は現行の600円から700円へとそれぞれ100円値上げされます(詳細は下表を参照)。

【図表で解説】長崎電気軌道 2021年10月1日(金)運賃改定

少子高齢化や若年者の県外流出による人口減少、マイカー通勤者の増加等により、長崎電気軌道の利用客は1994年度をピークに減少傾向となっています。一方で利便性向上や「交通バリアフリー法」への対応のため、全国相互利用可能なICカード「nimoca」の導入、停留所への液晶表示器の設置、超低床車両の導入といったプロジェクトがすでに実施されています。

2021年度以降も超低床車両を継続的に導入するほか、4か国語表示対応のLED車外行先表示器の設置、老朽化した西町変電所の更新、停留所の改良などが計画されています。運行・配車管理の効率化や、人員配置の適正化などを行っているものの、今後のプロジェクトや安全対策によって非常に厳しい経営状況となることが見込まれているため、運賃改定を行うことにしたと説明しています。新型コロナウイルスの影響を除くと、今回の改定により2023年度までの3か年で6.3%の増収が見込まれています。

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