JR東日本は2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施し、千葉・房総エリアでは特急列車・普通列車の運転体系見直し等を行います。
特急「成田エクスプレス」のうち千葉駅に停車する列車は現在、朝・夕通勤時間帯の一部に限られていますが、ダイヤ改正後は昼間時間帯を中心に1時間あたり1本程度停車するようになります。1日の停車本数は現行の7本から改正後は29本へと4倍以上増加し、千葉駅から新宿駅・横浜駅方面へのアクセスが向上します(詳細は下表を参照)。JR東日本は、通勤だけでなくレジャーなどでも気軽に利用してほしいとし、ダイヤ改正日からおトクなチケットレス特急券の設定拡充も予定しています。
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また、朝の通勤時間帯に東京駅方面へ向かう一部「成田エクスプレス」の時刻が見直され、所要時間が現行ダイヤより5〜7分短縮します(運転時刻は下表を参照)。
一方で、大宮駅・池袋駅〜新宿駅間では「成田エクスプレス」の全列車となる計23本(うち4本は大宮駅発着)の運転が取り止められ、ダイヤ改正以降は大宮駅および池袋駅から「成田エクスプレス」を利用できなくなります。また、「成田エクスプレス17・36号」は東京駅〜大船駅間の運転が取り止められます(詳細は下表を参照)。
内房線では、朝通勤時間帯に上り特急「さざなみ4号」(木更津駅7:03発・東京駅8:10着)が新設されます。木更津駅で千倉駅(5:47発)および上総亀山駅(6:00発)からの各駅停車から接続し、内房エリアの着席通勤サービスが向上します。なお、改正前の君津駅7:40発「さざなみ4号」は列車名が「さざなみ6号」に変更されます。また、現行の「さざなみ6号」(君津駅8:10発)は運転が取り止められます。
そのほか、特急「しおさい」「さざなみ」「わかしお」では、平日と土休日または列車ごとに異なっている指定席の号車が編成ごとに統一されます(詳細は下図を参照)。一部の列車では指定席の両数が拡大され、ダイヤ改正日からは割引率が拡大したチケットレス特急券が設定されます。
普通列車では、利用状況に合わせて主に平日の輸送体系が見直されます。
朝通勤時間帯の総武線各駅停車・総武線快速・京葉線では、最も運転本数の多い1時間に1〜2本の列車が削減されます。成田線と総武線快速を朝および夕・夜時間帯に直通運転する通勤快速上下各2本については快速列車に変更され、物井駅・稲毛駅・津田沼駅・市川駅・新小岩駅に新たに停車します。内房線および外房線から京葉線に直通している朝通勤時間帯の通勤快速(土休日は快速)は、それぞれ1本が終点の東京駅まで各駅停車での運転となります。また、京葉線の東京駅〜蘇我駅間でも一部の快速列車が各駅停車に変更されます。
平日昼間時間帯では、京葉線の快速列車1時間あたり3本のうち、1本が各駅停車での運転に変更されます。また、東京駅〜海浜幕張駅間運転の各駅停車が1時間あたり1本削減されます(詳細は上表を参照)。
そのほか、内房線では朝通勤・通学時間帯において一部列車の運転区間および編成両数が変更になります。成田線の成田駅〜我孫子駅間では一部列車の編成両数や始発・終着駅が変更になります。また、成田駅〜佐原駅間ではE131系車両で運転している2往復の列車でワンマン運転が開始します。