JR北海道は2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施し、在来線特急列車では北海道新幹線との接続改善、新型車両への置き換えなどを行います。
札幌駅〜函館駅間の特急「北斗」は運転時刻が一部見直され、下り4本・上り9本について新函館北斗駅での北海道新幹線との接続時間が1〜22分短縮します。最も時短効果の高いのは、新幹線下り「はやぶさ13号」と特急「北斗13号」の乗り継ぎです。新函館北斗駅での乗り換え時間が22分短縮され、東京駅から札幌駅までの所要時間も7時間54分と現行より17分早く到着できるようになります(主な接続例は下表を参照)。
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札幌駅〜釧路駅間向けにはキハ261系車両が22両追加投入され、キハ283系で運転している特急「おおぞら」6本のすべてが置き換えられます(運転時刻は下表を参照)。261系の車内には携帯電話充電コーナーが設置されており、車椅子スペースも拡大するなど設備の充実が図られます。283系はカーブ通過時に車体を傾ける装置を台車に備えた北海道で第2世代の「振子式気動車」ですが、1997年(平成9年)の営業運転開始から25年で役割を終えます。
また、下り「おおぞら9号」(札幌駅17:25発)についてはダイヤの調整により速達化が図られ、札幌駅〜釧路駅間は現行の4時間30分から改正後は4時間24分へと6分短縮します。浦幌駅に停車する1日1本の下り「おおぞら」は利用しやすい時間帯に繰り上げられます。そのほか、需要の変化に柔軟に対応できる輸送体系とするため、利用の少ない閑散期の平日には「おおぞら」の自由席が2両から1両へと減車されます。
需要の変化への対応は札幌駅〜旭川駅間でも行われ、一部の特急列車の運転日が少なくなります。特急「ライラック38・39号」は前後30分に発車する列車で代替可能であるとし、連休の前日や最終日など利用が見込まれる日のみ運転の臨時列車となります。また、2021年3月のダイヤ改正から土休日のみの運転となった特急「カムイ9・28・29・42号」については運転日がさらに縮小され、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始、雪まつり期間など繁忙期の運転に限定されます(詳細は上表を参照)。