JR西日本は2024年3月16日(土)にダイヤ改正を実施し、大和路線に全車指定席の通勤特急「らくラクやまと」を新たに運転するなど、近畿圏各方面で有料座席サービスを強化します。
通勤だけでなく土休日のお出かけも「快速 うれシート」で
「らくラクやまと」は奈良駅から天王寺駅経由で大阪駅・新大阪駅まで結ぶ経路で、平日の朝通勤時間帯に奈良駅発、夕通勤時に新大阪駅発の計2本が設定されます。大阪駅は地下ホーム(うめきたエリア)の発着となります。
大和路線での通勤利用者向け有料列車の運行は、2011年3月のダイヤ改正で廃止された座席定員制の「やまとじライナー」以来、約13年ぶりの復活となります。
また、2023年10月23日に大和路線とおおさか東線の平日朝通勤時に導入された有料座席サービス「快速 うれシート」は、運転本数が拡大し、土休日のお出かけに便利な朝夕にも新たに設定されます。「らくラクやまと」と合わせて奈良エリアでは平日9本、土休日7本の列車に有料座席が設けられ、座って移動できる機会が一気に拡大します。
(通勤特急「らくラクやまと」、有料座席サービス「快速 うれシート」の運転時刻など詳細は下の図表を参照)
通勤特急「びわこエクスプレス」は列車名を変更
JR神戸線で平日の朝夕通勤時に姫路駅〜新大阪駅間で運転している通勤特急「らくラクはりま」は、運転区間が網干駅〜京都駅間へと前後に延長します。夕通勤時の運転時刻も変わり、新快速「Aシート」や特急「スーパーはくと」と合わせ、大阪駅から姫路駅方面へ約30分間隔で有料座席を利用できる時間帯が19:00〜21:30に拡大します。
JR京都線・琵琶湖線では大阪駅〜米原駅間で通勤特急「びわこエクスプレス」が運転していますが、今改正から列車名が「らくラクびわこ」に変更され、大阪エリアから3方面へ「らくラク」を冠する通勤特急が出揃います。夕通勤時の「らくラクびわこ」は、大阪駅21時台発の列車がより多くの利用が見込まれる19時台へとシフトします。
阪和線方面では、特急「くろしお」の和泉府中駅停車が拡大します。特急「はるか」と合わせ、大阪駅を17時台以降に発車するすべての特急列車が同駅に停車するようになり、平日の通勤や休日のお出かけの利便性が向上します。