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西日本鉄道(西鉄)は、天神大牟田線で自転車をそのまま車内に持ち込める「サイクルトレイン」の実証実験を行います。
実施期間は2021年10月23日(土)〜12月12日(日)の土日祝日のみで、昼間時間帯の特急列車に限り自転車を折りたたまずに車内に持ち込んで乗車できます。持ち込み料金は無料で、乗車運賃のみでお一人1台まで持ち込みが可能です。
対象列車は西鉄福岡(天神)〜大牟田駅間を運転する特急で、持込可能な時間帯は下り列車が西鉄福岡(天神)駅10:00〜16:00発、上り列車は大牟田駅10:23〜15:53発です(対象列車の運転時刻は下表を参照)。自転車を持ち込める車両は6両編成のうち、上り・下りとも大牟田駅寄りの1両のみです。ただし、一部の列車(西鉄福岡(天神)駅10:30・13:00・15:30発、大牟田駅11:53・14:23発)については座席配置が異なる「水都号」として運転されるため、サイクルトレインの対象外となります。
特急停車駅の全10駅(西鉄福岡(天神)駅・薬院駅・大橋駅・西鉄二日市駅・西鉄久留米駅・花畑駅・大善寺駅・西鉄柳川駅・新栄町駅・大牟田駅)で利用可能で、駅構内では自転車を押してエレベーターや階段を使って移動します。車内では固定ベルトを自転車に巻きつけ、転倒しないように支えながら乗車します。
福岡県は新たな体験型観光としてサイクリングと観光を組み合わせた「サイクルツーリズム」を推進しており、広域サイクリングルートの設定やサイクルステーションの認定などの取り組みを行っています。サイクルトレインの導入はその一助になることが図られており、同時に新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいる観光需要を喚起させ、沿線地域の新たなにぎわいをつくる目的もあります。
今後は本格導入に向け、利用者の意見を参考に運行日や運行時間、対象駅などについて検証が進められます。西鉄は、将来的にサイクルトレインを普段のお買い物やサイクリングに利用してもらうことで、さらなる利便性向上を目指したいと話しています。また、福岡県や福岡県観光連盟と連携し、サイクルツーリズム関連イベントの開催などを検討していくとのことです。