JR東日本は2023年3月18日(土)にダイヤ改正を実施し、高崎線方面では特急列車に「E257系リニューアル車両」を導入し、全車指定席に統一して着席サービス向上を図ります。
窓側席にコンセント
E257系は5両編成すべてが普通車で、グリーン車は連結されません。窓側座席には原則として電源コンセントが設置されるなど、快適性の向上が図られます。ただし、現行車両の651系は7両編成(うち1両はグリーン車指定席)であるため、提供座席数が少なくなる点には留意が必要です。
上野駅〜長野原草津口駅間の特急「草津」は、E257系投入に合わせ列車名が「草津・四万」に変わります。全車指定席となり、利用日によりシーズン別の割増・割引がある「B特急料金」が適用されます。インターネット申込サービス「えきねっと」では、「草津・四万」主要区間の指定席料金が35%割引になる「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」が設定され、2023年3月18日(土)利用分から発売が開始します。
なお、土休日に運転している上り「草津32号」(長野原草津口駅12:05発)は、ダイヤ改正により「草津・四万34号」の列車名となり、利用しやすい時間帯(同14:06発)に繰り下げられます。現在の「草津32号」の時間帯には繁忙期を中心に臨時列車が運転され、2023年4月から一部の運転日には東京駅発着の列車も設定されます(特急「草津・四万」「あかぎ」の特急料金など詳細は下の図表を参照)。
高崎線の前橋直通が大きく削減
高崎線内の特急列車は現在、平日は「スワローあかぎ」、土休日は「あかぎ」が運転していますが、E257系化と同時に列車名が「あかぎ」に統一されます。同時に、平日のみ実施している、すべての車両で座席指定が可能な“新たな着席サービス”を土休日にも拡大します。特急料金は、現行の平日に適用している料金体系と同一です。利用日と区間のみ指定した「座席未指定券」を購入すると、当日の「あかぎ」の空いている席を利用できる制度も継続されます。
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併せて、平日の一部「あかぎ」の運転区間が短縮されます。現行の上り「スワローあかぎ8号」は「あかぎ8号」になり、始発駅が高崎駅から本庄駅に変更されます。また、下り「スワローあかぎ1号」は「あかぎ1号」になり、本庄駅行から鴻巣駅行に変更となります。そのほか、土休日運転の「あかぎ6号」「あかぎ8号」は列車名がそれぞれ「あかぎ8号」「あかぎ10号」に変更されます。
ダイヤ改正では、高崎線と両毛線を直通運転する、前橋駅発着の普通列車の設定も見直されます。平日は下り7本・上り4本、土休日は下り6本・上り4本の高崎線列車が前橋駅乗り入れを取り止め、高崎駅(一部は籠原駅)発着に変更されます。このうちの一部については、高崎駅〜前橋駅間で編成両数を短くした別列車での運転が行われ、高崎線列車との接続が確保されます。しかし、前後の両毛線列車との間隔が短い時間帯には代替列車が設定されず、終日では高崎駅〜前橋駅間で減便となります。
なお、改正後も、上りは前橋駅発7時台までの朝と夕方時間帯、下りは前橋駅駅22時台以降の深夜時間帯に前橋駅発着の高崎線列車が残ります。