開幕500日前 「ミャクミャク」ラッピング列車出発 鉄道各社が万博をPR 新幹線にも進出

2025年大阪・関西万博への関心を高めることを目的に、Osaka MetroやJR西日本、近畿日本鉄道(近鉄)などの各鉄道事業者は、オリジナルデザインでラッピングした電車や新幹線などを運行します。

大阪・関西万博デザインでラッピングされたJR西日本323系電車のデザインイメージ(画像提供:JR西日本)
大阪・関西万博デザインでラッピングされたJR西日本323系電車のデザインイメージ(画像提供:JR西日本)

東海道・山陽・九州・北陸「ラッピング新幹線」は24年1月から

大阪・関西万博は、2005年の愛・地球博に続いて20年ぶりに日本で開催される国際博覧会で、2025年4月13日(日)から大阪市の人工島、夢洲(ゆめしま)で開催されます。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2030年までのSDGs達成への貢献という目的を背負って世界各国の展示やアイデアが集結します。

開催500日前となる2023年11月30日(木)からは前売りチケットの販売が始まります。会場建設費の高騰や整備の遅れといった懸念点も伝えられる中、万博協会は来場者輸送を担う鉄道事業者とプロモーションで連携し、各方面でラッピング列車を走らせて機運の盛り上げを図ります。

会場直結のメインアクセスとなるOsaka Metro(大阪メトロ)は、御堂筋線と谷町線で運行する30000系車両の計5編成に11月30日(木)からカラフルなラッピングを施します。また、ラッピング列車とは別途、36編成の車両にワンポイントステッカーを貼付します。グループの大阪シティバスは、街中を走る174台のEVバスを万博カラーのラッピングデザインに統一し、市民にワクワク感を提供します。

JR西日本は11月30日(木)から、大阪環状線とJRゆめ咲線を運行する323系車両のうち1編成に万博公式キャラクター「ミャクミャク」などのデザインをラッピングします。さらに、開催1年前となる2024年4月からは東海道・山陽新幹線のN700SとN700系、山陽・九州新幹線のN700系、北陸新幹線のW7系の一部編成にも万博ラッピングの新幹線を登場させ、PRをより広域へと拡大します。

(Osaka Metro、JR西日本、近鉄などが運行する大阪・関西万博ラッピング列車のデザインなど詳細は下の図表を参照)

【図表で解説】Osaka Metro、JR西日本、近鉄などが運行する大阪・関西万博ラッピング列車のデザイン

近鉄・京阪・阪急・阪神も万博盛り上げに協力

万博開幕が近づいてきていることを周知させるべく、関西の私鉄各社も500日前の2023年11月30日(木)から一斉にラッピング列車の運行を開始します。

近鉄は、6両編成の通勤車両2編成を万博テーマカラーである赤・青・白のオリジナルデザインに変更し、大阪線や奈良線などで運行します。京阪電気鉄道は、主に特急や快速急行として使用する8000系・3000系車両を1編成ずつ、いずれも「プレミアムカー」を除く7両分にラッピングを施し、ヘッドマークも掲出します。3000系には車内広告枠にも万博デザインポスターが掲示されます。

万博のシグネチャーパビリオン「いのちの未来」を協賛する阪急阪神ホールディングスは、阪急電鉄と阪神電気鉄道でそれぞれラッピング列車を運行します。阪急は神戸線・宝塚線1000系、京都線1300系車両が対象で、各線1編成に公式キャラクター「ミャクミャク」などがデザインされます。阪神は1000系車両1編成をラッピングし、本線や阪神なんば線、相互直通する近鉄線内でも運行します。

各社とも万博の会期が終了する2025年10月頃までラッピング列車の運行を続けるとのことです。

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