札幌市営地下鉄および札幌市電(路面電車)は2021年5月12日(水)から当分の間、終電時刻を繰り上げて運転します。
札幌市に新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置が適用されることを受けたもので、札幌市交通局によると、国の基本的対処方針に基づいて終電時刻の繰り上げを実施するとしています。北海道は札幌市内において、20時以降に飲食店等にみだりに出入りしないなど、人と人との接触機会をできる限り低減するための要請を行っています。
東京圏や関西圏など緊急事態宣言の対象区域においては、国や地方自治体の要請を受けて各鉄道事業者が終電繰り上げや減便などを実施しましたが、まん延防止措置に基づく鉄道ダイヤの変更は前例のない対応となります。
地下鉄では、南北線・東西線・東豊線の各線とも終電付近の上下各3本が運休となり、全線において終電時刻がおおむね30分程度繰り上げられます(平日・土休日とも)。大通駅の終電発車時刻を例に挙げると、南北線麻生駅行は23:49(通常ダイヤは0:16、以下括弧内は同様)、真駒内駅行23:46(0:11)、東西線宮の沢駅行は23:49(0:19)、新さっぽろ駅行23:47(0:15)、東豊線栄町駅行は23:41(0:12)、福住駅行23:43(0:13)にそれぞれ繰り上げられます。
これに合わせ、路面電車でも通常の終電となる内・外回り各1本が運休となり、終電時刻がおおむね20分繰り上げられます(平日・土休日とも)。内回り中央図書館前停留所行の終電は、西4丁目停留所の発車時刻が通常の23:25から23:06に繰り上げられます。また、外回り中央図書館前停留所行の終電は、すすきの停留所発が23:25から23:06に繰り上げとなります(時刻表は下表を参照)。
札幌市電の運行業務を行っている札幌市交通事業振興公社は、「現在のコロナ禍を一日も早く乗り越えていくための取り組み」であるとし、利用者に理解を求めています。