マイクロモビリティ関連事業を展開するLuup(東京都渋谷区)は、大阪市で「電動キックボード」のシェアリングサービスを提供開始しました。
Luupは2021年4月2日(金)から大阪のキタ(梅田)およびミナミ(難波・天王寺)の2エリアで、スマートフォンアプリ「LUUP」を通した小型電動アシスト自転車のシェアサービスを開始しています。5月20日(木)からは7ポートに10台の電動キックボードが配置され、同サービスから利用可能になりました。Luupは、4月23日(金)から東京の渋谷区・新宿区などで国内初の電動キックボードシェアサービスを行っています。
大阪市内に展開している小型電動アシスト自転車のポート数は約100ポートですが、そのうち電動キックボードが利用可能なポートは、JR西日本と南海電気鉄道の駅に併設されている7箇所(大阪駅中央北口、天王寺駅、森ノ宮駅北口、森ノ宮駅南口、大阪城公園駅、桜ノ宮駅、南海なんば西口)です(路線図は下図を参照)。利用料金(税込)は自転車・キックボード共通で、初乗り10分110円、その後は1分につき16.5円となっており、アプリ上でクレジットカードにより決済されます。電動キックボード利用の条件として、事前にアプリから運転免許証を登録後、走行ルールの確認テストを行い満点合格する必要があります。
電動キックボードは日本の道路交通法上「原動機付自転車」に位置づけられており、通常はヘルメットの着用が義務化されています。今回のLuupのサービスは「新事業特例制度」に認定された実証実験となっているため、道交法上の区分が「小型特殊自動車」扱いとなり、ヘルメットの装着は任意となります。速度は最高15km/hに制限されており、通行できるのは車道、自転車レーン、自転車道および一方通行路(自転車が除外されている場合に双方向通行可)です。車両の走行が著しく多い道路については、安全性の観点から自主的に走行禁止となっています。走行禁止道路はアプリ上のマップで確認することができます。
Luupでは、安全性の段階的な検証が進み次第、夏には利用可能ポートの追加、電動キックボード台数の増加を目指しています。また、走行ルールや安全な走行方法の普及を目的に、JR西日本と共同で安全講習会を実施するとのことです。講習会の詳細は、新型コロナウイルス感染症の拡大状況などを踏まえ、後日告知するとしています。