宮崎は「アミュプラザ」効果期待し最終繰り下げ
4都市圏(福岡・大分・熊本・鹿児島)と異なり、積極姿勢に転じているのが宮崎都市圏です。JR九州傘下のJR宮崎シティが運営する宮崎駅の複合施設「アミュプラザみやざき」が2020年11月にオープンしたことを受け、「お帰りに便利なダイヤ」として、各方面の最終列車が逆に繰り下げとなっています。
日豊本線上りでは、現行ダイヤの最終普通列車である延岡駅行が10分繰り上げとなる一方、23時台に高鍋駅行の最終列車が増発され、この区間の最終列車は33分の繰り下げとなります。また、日豊本線下り都城駅行、日南線油津駅行の最終列車も発車時刻が遅くなり、これまでよりも宮崎市街地に長く滞在できるようになります。
合わせて、日豊本線(佐土原駅〜田野駅間)で平日のみ運転している一部の列車が土休日にも運転されるようになり、朝および夕方時間帯の運転本数が増加します。また、宮崎駅20:06発の日南線青島駅行が臨時列車から毎日運転の定期列車に昇格します。
郊外型ショッピングモール「イオンモール宮崎」の盛況などで、宮崎都市圏はマイカーへのシフト、中心市街地の空洞化という、公共交通機関にとって厳しい条件が重なっているエリアです。形勢逆転の起爆剤として、JR九州が「アミュプラザみやざき」にかける期待の大きさがダイヤに反映されたかたちとなりました。
折しも宮崎県では県独自の緊急事態宣言が発令中ですが、ポストコロナを見据えた意外とも言える積極姿勢は、ほかのエリアにお住まいの方から見るとうらやましく思えるかも知れません。
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