JR東日本秋田エリアで2021年3月13日(土)にダイヤ改正が行われ、奥羽本線の秋田駅〜土崎駅間に新駅が開業します。
新駅の名称は「泉外旭川(いずみそとあさひかわ)」で、3月13日(土)始発から営業を開始します。泉外旭川駅には奥羽本線および男鹿線の快速・普通列車が1日あたり上下計76本停車します(快速「リゾートしらかみ」は通過)。
駅名は、周辺の2つの地名(泉地区、外旭川地区)を組み合わせて付けられました。「泉ハイタウン」をはじめ宅地開発が進んでいる人口の多い地域に位置しており、1日あたり約2,100人の利用が見込まれています。事業費は約20億円で、設置を要望した秋田市が全額負担します。
男鹿線では、2017年3月のダイヤ改正から新型の交流蓄電池電車EV-E801系(愛称「ACCUM」)1編成が運行を開始しました。2021年3月13日(土)ダイヤ改正によりさらに5編成が追加投入され、男鹿線のすべての列車が「ACCUM」に統一されます。車両置き換えによりスピードアップが可能となったことから、男鹿線の運行ダイヤが一新されます。秋田駅〜男鹿駅間の平均所要時間は下りが2分短縮され55分に、上りは4分短縮され54分になります(図表を参照)。
また、ダイヤ改正以降はすべての男鹿線列車がワンマン運転となります。乗降客やホーム上の安全を確認するため、「ACCUM」には車両側面のカメラによる映像を乗務員室でモニターできるシステムが搭載されています。これにより、従来の「先頭車両後ろ乗り前降り」の制約はなくなり、すべての車両のドアで乗降できるようになります。
また、各路線で運行されている老朽化したキハ40・48形気動車を取り替えるため、2020年12月に運転を開始した新型のGV-E400系気動車が追加投入されます。五能線のすべての列車(快速「リゾートしらかみ」を除く)が新型車両に置き換えられるほか、奥羽本線および津軽線の一部列車にも投入されます。
3月13日(土)ダイヤ改正では、利用状況に合わせて各路線で列車の運転本数や運転区間などの見直し、ワンマン運転の拡大などが実施されます。
五能線では、東能代駅〜能代駅間で3本の列車の運転が取り止められます。また、一部列車の時刻変更や、途中駅で乗り換えが必要な列車の統合も行われます。五能線の運行体系見直しに伴い、東能代駅で乗り換え可能な列車も変更となります。
羽越本線では、朝時間帯に上下各1本の運転が取り止められ、下り快速列車1本が普通列車に変更されます。花輪線では、一部の列車の運転区間が変更されます。また、奥羽本線では、朝および夜時間帯に運転している上下計9本の列車が土休日運休となります。
男鹿線と五能線のダイヤ見直しにより、下り最終列車の時刻も変更となります。男鹿駅行最終列車の秋田駅発車時刻は現行ダイヤの22:44から、ダイヤ改正後は22:36に8分繰り上がります。また、五能線下り能代駅行最終列車の運転時刻が変更となることに伴い、東能代駅で接続する列車は秋田駅22:19発から21:27発へと52分繰り上がります。