【運行情報】20日からの在来線臨時列車まとめ 東北新幹線開通までの代替ルート

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地震により一部区間で運転を見合わせている東北新幹線の代替経路として、JR東日本の在来線には引き続き臨時列車が運転されます。

特急「いなほ」に使用されるJR東日本E653系電車(写真AC/まさきM)
特急「いなほ」に使用されるJR東日本E653系電車(写真AC/まさきM)

JR東日本の発表によると、東北新幹線の不通区間のうち仙台駅〜一ノ関駅間は2月22日(月)に、残る那須塩原駅〜仙台駅間は2月24日(水)に運転が再開されます(路線図を参照)。全線運転再開までの間、常磐線などの在来線には臨時列車が運転され、迂回乗車の需要に応えます。

【路線図で解説】東北新幹線の運休区間と迂回経路(2月19日(金)現在)

首都圏と仙台を結ぶ代替経路として、常磐線に臨時列車が運転されています。品川駅〜いわき駅運転間の特急「ひたち」上下各2本は、いわき駅〜仙台駅間を普通車全車自由席の臨時快速列車として延長運転しています。対象の列車は、下り「ひたち9・25号」および上り「ひたち8・22号」です(時刻表は下表を参照)。

臨時快速列車は2月24日(水)まで運転されます。いわき駅〜仙台駅間の停車駅は、原ノ町駅・相馬駅・岩沼駅です。なお、そのほか品川駅(一部上野駅)〜仙台駅間には、上下各3本の特急「ひたち」が定期列車として直通運転しています。

【図表で解説】常磐線特急「ひたち」 首都圏〜仙台間の直通列車

首都圏から秋田方面へは、上越新幹線と白新線・羽越本線を新潟駅で乗り継ぐ経路が利用できます。新潟駅〜秋田駅間には、特急「いなほ」の定期列車が上下各3本運転されています。加えて、下り「いなほ11号」(新潟駅18:55発・酒田駅行)が秋田駅まで延長運転され、酒田駅〜秋田駅間は普通車全車指定席の臨時快速列車として運行されます(時刻表は下表を参照)。

この臨時快速は2月24日(水)まで運転されます。酒田駅〜秋田駅間の停車駅は、遊佐駅・象潟駅・仁賀保駅・羽後本荘駅です。

【図表で解説】羽越本線特急「いなほ」 新潟〜秋田間の直通列車

東北本線の仙台以北には、2月16日(火)から全車自由席の臨時快速列車が運転されています。運転本数は仙台駅〜一ノ関駅間が下り3本・上り6本、下り仙台駅発・盛岡駅行が1本、上り盛岡駅発・一ノ関駅行が1本となっています。一部の列車を除いて、盛岡方面の東北新幹線と一ノ関駅で接続します(時刻表は下表を参照)。

この区間の臨時快速は、東北新幹線の仙台駅〜一ノ関駅間が運転を再開する前日の2月21日(日)まで運転されます。

【図表で解説】東北本線 仙台〜一ノ関〜盛岡間の臨時快速列車

東北本線ではそのほか、2月21日(日)〜23日(火・祝)の3日間、那須塩原駅〜仙台駅間に全車自由席の臨時快速列車が運転されることが決定しました。那須塩原駅で東京方面の東北新幹線と接続し、首都圏と福島・仙台方面とをリレー形式で結びます(時刻表は下表を参照)。

臨時快速の途中停車駅は新白河駅・郡山駅・福島駅・白石駅に限られ、新幹線に準ずる設定となっています。那須塩原駅〜仙台駅間の所要時間は2時間32分〜2時間44分で、新幹線と乗り継いで東京駅〜仙台駅間を4時間前後で行き来することが可能になります。

【図表で解説】東北本線 那須塩原駅〜仙台駅間の臨時快速列車

JR東日本によると、この臨時快速が混雑しているときは後続の普通列車の利用を案内する場合もあるとし、常磐線経由の臨時列車やほかの交通機関の利用もあわせて検討するよう呼びかけています。また、Suicaなど交通系ICカードは「首都圏エリア」と「仙台エリア」間をまたがって利用することはできないため、利用の際にはあらかじめ必要な乗車券を購入してほしいとのことです。