デザイン一新「海辺の都会感」4000形 5月登場 横浜地下鉄ブルーライン 防犯カメラ設置

横浜市交通局は、市営地下鉄ブルーラインに5年ぶりの新車となる新型車両「4000形」を導入します。

市営地下鉄ブルーラインに導入される横浜市交通局4000形電車のエクステリアイメージ(横浜市提供)
市営地下鉄ブルーラインに導入される横浜市交通局4000形電車のエクステリアイメージ(横浜市提供)

横浜市の各種調査から「横浜のイメージ」や「横浜らしさ」が抽出され、デザインコンセプト「海辺の先進的な都会感」が定められました。全体的に平面や直線のエッジが強調され、「凛とした佇まいとスピード感を感じさせるデザイン」に仕上がっています。先頭形状は従来のブルーラインの面影を残しつつも、見る角度により表情が変わるさまざまな方向を向いた面で構成されています。

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室内は床面にブルーラインのシンボルカラーであるブルー、壁面にグレー、出入口には注意喚起色のイエローが配置されています。「ゆずりあいシート」部分については認識しやすいよう床面が赤、壁面が白とされています。着座位置が区分されたバケットシートは、座席幅が従来より10mm拡大され480mmとなり、座面の材質見直しにより座り心地が向上しているとのことです。シート端部の袖仕切りは大型化され、座っている方も立っている方も快適に過ごせるようになっています。

車両間の貫通扉はガラス製となり、衝突防止対策として横浜をイメージしたパターンが施されています。バリアフリー面では従来のドア開閉予告灯、車いす固定器具などに加え、「車いす・ベビーカーエリア」に2段手すりや床面表示が新たに設けられます。セキュリティ向上を目的に車内防犯カメラが1両あたり3台設置されるほか、安心して利用できるよう車内抗菌が実施されます(インテリアイメージは写真を参照)。

【写真で解説】横浜市交通局 市営地下鉄ブルーラインに新型車両4000形導入

2017年4月に導入された3000V形以来、4000形はブルーラインでは5年ぶりの新車となります。川崎車両兵庫工場(神戸市)で製造された第1編成は2021年12月に納車され、2022年5月の営業運転開始に向けて試運転が行われます。2023年度までに全8編成を導入され、登場から28年が経過しブルーラインで最も古い形式である3000A形車両が置き換えにより廃車となる予定です。