高速バス「福岡〜宮崎線」ダイナミック運賃導入 「福岡〜熊本」など8路線値上げ 西鉄

西日本鉄道は、西鉄グループが運行する高速バスの運賃見直しおよび運賃制度の変更を2022年3月1日(火)に実施します。

西鉄天神高速バスターミナル(D:5/写真AC)
西鉄天神高速バスターミナル(D:5/写真AC)

新型コロナウイルス感染症をはじめとした環境の変化を受け、西鉄の高速バス事業は苦境が続いているとしています。収支改善を図り、路線を維持していくための値上げとして利用者に理解を求めています。赤字幅が大きいとする8つの路線が運賃見直しの対象で、2022年3月1日(火)乗車分から片道運賃は40〜270円値上げされます。例えば、福岡〜熊本間は現行の2,280円から2,500円に、福岡〜佐賀間は1,050円から1,100円に改定されます(各路線の主要区間運賃は下表を参照)。

回数券・定期券など各種割引乗車券は3月1日(火)発売分から値上げされますが、旧価格で購入した乗車券類については有効期間内なら追加運賃なしで利用できます。また、回数券は商品の改廃が行われ、各路線にスマートフォンアプリ「バスもり!」を活用した「スマホ2枚回数券」が新たに設定される一方、「福岡〜北九州線」「福岡〜直方線」など一部の路線では「4枚回数券」が発売終了となります(詳細は下表を参照)。

企画乗車券についても一部の商品が値上げされます。例えば、高速バス「ひのくに号」(福岡〜熊本間)と快速バス「あまくさ号」(熊本〜天草間)を1枚のきっぷで利用できる乗り継ぎ割引乗車券「福岡天草きっぷ」は、各区間とも200円の値上げとなります(詳細は下表を参照)。

【図表で解説】西鉄グループ 高速バス運賃を2022年3月1日(火)から見直し

一方で、西鉄と宮崎交通(宮崎市)、九州産交バス(熊本市)、JR九州バス(福岡市)が共同運行する高速バス「福岡〜宮崎線(フェニックス号)」には、2022年3月1日(火)から「ダイナミックプライシング型」の運賃制度が導入されます。定められた価格帯の中で、直近の予約状況に応じて柔軟に運賃を変動させる仕組みで、早めの予約や閑散期などでは通常より安い運賃で乗車することができます。事業者にとっては運賃の変動により収益の最大化が図れるとともに、繁忙期の利用を分散させることで増便の対応を避けられるなど効率化も期待できるとのことです。

現在の福岡〜宮崎間の片道運賃は通年で4,710円ですが、2022年3月1日(火)利用分からは予約のタイミングによって3,500円〜6,000円の間で随時変動します。ダイナミックプライシングが適用されるのは、九州バスネットワークポータルサイト「@バスで」からWeb予約を行い、クレジットカードまたはコンビニ決済により購入した場合のみです。窓口発券や車内支払いなど、その他の方法で利用した場合は各区間の上限運賃(6,000円)が適用されます。また、65歳以上の方には電話・窓口予約に限定した「シニア割」が新設されます。なお、現在「福岡〜宮崎線」で発売している回数券などの割引乗車券は、ダイナミックプライシング導入に伴い廃止となります(詳細は上表を参照)。

また、西鉄と両備バス(岡山市)、下津井電鉄(岡山市)による共同運行の夜行高速バス「福岡〜岡山線(ペガサス号)」については、2022年3月1日(火)出発便から「カレンダー運賃」が導入されます。福岡〜岡山駅間の現行片道運賃は一律7,540円ですが、3月以降は6,600円〜9,100円の6段階に分かれ、乗車日ごとに運賃が異なる方式が採用されます。また、運賃制度の変更に伴い「往復乗車券」の発売は終了します(詳細は上表を参照)。

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