長崎本線 肥前山口〜諫早間「上下分離方式」許可 西九州新幹線の開業日に移行 JR九州

国土交通大臣は、長崎本線の肥前山口駅〜諫早駅間(60.8km)について「上下分離方式」を導入して鉄道事業を行うことを許可しました。

長崎本線などで運行しているJR九州817系電車(TECHD/写真AC)
長崎本線などで運行しているJR九州817系電車(TECHD/写真AC)

西九州新幹線(武雄温泉駅〜長崎駅間)の開業に伴い、JR九州と佐賀県・長崎県の三者は長崎本線(肥前山口駅〜諫早駅間)について、運行と施設保有を分離する上下分離方式に移行することで2007年12月に合意しています(路線図は下図を参照)。

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上下分離方式とするために必要な鉄道事業法上の手続きとして、JR九州は第二種鉄道事業の許可申請、佐賀・長崎両県が出資する一般社団法人「佐賀・長崎鉄道管理センター」(佐賀県鹿島市)は第三種鉄道事業の許可申請をともに2021年8月31日付で国土交通大臣に行いました。2022年1月31日付で申請通り許可され、この区間はJR九州が第二種鉄道事業者として旅客輸送を行い、線路などの地上設備は管理センターが第三種鉄道事業者として保有・維持管理を行う枠組みが決定しました(詳細は下図を参照)。なお、JR九州による列車運行は23年間維持することが合意によって取り決められています。

【路線図で解説】JR九州 長崎本線 肥前山口〜諫早間を上下分離方式での営業に移行

上下分離方式による営業開始日は2022年秋頃で、西九州新幹線の開業と同日になります。肥前山口駅と諫早駅は引き続きJR九州が所有しますが、中間の14駅は管理センターの所有施設となります。また、肥前山口駅〜肥前浜駅間は現在の電化設備が維持されますが、肥前浜駅〜諫早駅間については維持経費削減のため非電化区間とされることが決まっています。なお、肥前山口駅は開業時に江北(こうほく)駅へと名称変更します。

JR九州は、上下分離方式への以降に向けて佐賀・長崎両県および管理センターと引き続き連携、協力しながら着実に準備を進めていきたいと話しています。