【週間TOP5】北海道・九州から乗り放題情報 地震で不通の新幹線救済「在来線」の意義

先週「[WTM]鉄道・旅行ニュース」で最も読まれた記事をおさらい。2022年3月28日版の週間アクセスTOP5をカウントダウンします。

常磐線原ノ町駅駅舎(Katsumi/TOKYO STUDIO)
常磐線原ノ町駅駅舎(Katsumi/TOKYO STUDIO)

5位: 善光寺「御開帳」と諏訪大社「御柱祭」を直結 臨時特急「信州」や快速を運転 JR東日本

JR東日本は、沿線の大祭に合わせて長野・諏訪エリアを直通する臨時列車を2022年4月〜6月の土日祝日を中心に運転します。

善光寺御開帳が2021年から1年延期となったことにより、諏訪の御柱祭と同じ年に開催されることになりました。茅野駅〜長野駅間の特急「信州」と、長野駅〜富士見駅間の快速「リゾートビュー諏訪湖」が2つの例祭の舞台を結びます。

4位: 「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」再発売 JR北海道の特急乗り放題12000円 6月末まで

JR北海道は、新型コロナウイルス感染症の影響で発売を休止していたおトクなきっぷ「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」について、2022年3月25日(金)から発売を再開します。

利用期間は当初の予定から延長され、2022年6月30日(木)までとなります。北海道から補助を受け、通常より50%オフとなる12,000円で発売されます。北海道の在来線特急列車などの自由席が連続6日間乗り放題で、指定席も4回まで利用できます。

3位: 追加料金なしで「Mt.TAKAO号」に乗れるサブスク 2500円 3か月間何度でも利用可 京王

京王電鉄は、有料座席指定列車「Mt.TAKAO号」に追加料金なしで何度も乗車できる「Mt.TAKAO号サブスクチケット」を発売します。

2022年4月2日(土)〜6月26日(日)の土休日、通常1席410円の座席指定券を購入することなくMt.TAKAO号の指定列車に何度でも乗車できる、一風変わったサブスクリプションサービスが登場です。各列車とも後ろ3両がサブスク専用車両になります。

2位: JR九州乗り放題「みんなの九州きっぷ」4〜5月も 社長から「最後のプレゼント」あり!?

JR九州は、九州新幹線を含む全線に2日間乗り放題となるおトクなきっぷ「みんなの九州きっぷ」を2022年5月まで期間限定で発売します。

連続する土日祝日2日間有効で、九州新幹線および特急列車等の自由席が何度でも乗り降り自由です。指定席は6回まで利用可能です。3回購入すると「JRキューポ」10万ポイントなどが当たる「青柳社長から最後のプレゼント」に応募できます。

1位: 常磐線24日全線開通 仙台まで臨時快速4往復 特急「ひたち」直通 品川から乗り換えなし

JR東日本は、福島県沖を震源とする地震の影響で一部区間が不通となっている常磐線について、2022年3月24日(木)に全線で運転を再開しました。

2022年3月16日(水)に発生した地震の影響で運転を見合わせていた原ノ町駅〜新地駅間の運転が再開しました。特急「ひたち」の一部区間が臨時快速列車に置き換えられ、首都圏から乗り換えなしで仙台方面へ直通する経路が確保されました。

東北新幹線は、現在も郡山駅〜一ノ関駅間で運転を見合わせており、全線再開は2022年4月20日(水)前後と見込まれています。東北本線や羽越本線にも臨時列車が設定され、2021年2月の地震被害の際と同様、新幹線の不通区間を在来線の臨時列車がフォローするかたちとなっています。地元の方以外はなじみのない在来線ですが、いざというとき代替ルートになるのは鉄道全体の信頼度アップにつながります。

一方、北海道新幹線の並行在来線となる長万部駅〜小樽駅間が廃止する方向でまとまったと報じられています。地元自治体が必要性を見出していないことの現れと解釈しますが、例えば災害時のバックアップ機能など、別の観点の意見が積極的に論じられるという話はあまり聞きません。採算性だけでない在来線の意義、考えてみることは決して無駄ではないと思います。