銚子電気鉄道は歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんとコラボレーションし、限定グッズ販売やコラボ電車運行などの企画を展開しています。
コラボ電車にきゃりーも乗車
現在、各地で公演中のきゃりーさんの全国ツアーと連動した企画として、新型コロナウイルス感染症により打撃を受けた地方産業や観光業を応援する「LOCAL POWER JAPAN project (LPJP)」が立ち上がりました。“地方から日本を元気に”の呼びかけに賛同した銚子電鉄とのコラボが実現し、きゃりーさんが2015年にリリースした楽曲『もんだいガール』をモチーフに、「経営状態に“問題がある”」と自虐を交えながらのユニークな企画が展開されています。
きゃりーさんのビジュアルがデザインされた2種類の1日乗車券「弧廻(こまわり)手形」が2022年4月1日(金)から発売されており、4月29日(金・祝)からはコラボ車両「問題だらけの“もんだいがある”きゃりー電車」の運行が始まりました。車内にはカラフルなバルーンがぎっしりと装飾されており、『もんだいガール』のミュージックビデオの世界観が再現されています。銚子電鉄の竹本勝紀社長はコラボ決定の際、予算不足で装飾がままならなくなることを懸念し、「きゃりー号は問題なく運行したい!」と戦々恐々としていたそうです。「弧廻手形」やコラボTシャツの売上が支援となり、ゴールデンウィーク初日からのコラボ電車の運行という目標を無事に果たすことができました。
ツアーの合間を縫って5月18日(水)にきゃりーさんが銚子を訪れ、初めて「きゃりー電車」に乗車しました。車内の装飾に「かわいい!」と歓声を上げたきゃりーさんは、自身が駅周辺を案内する車内アナウンスが流れる中、外川駅まで約21分間ののどかな旅を満喫していたとのことです(路線図と写真、その他詳細は下図を参照)。
“問題がある”駅舎を修復
きゃりーさんはそのあと訪れたのは、もう一つのプロジェクトが進められていた観音駅です。駅舎の老朽化が進んで“問題がある”観音駅は、淡いピンクに塗装された「きゃりー駅」へとリニューアルされました。プロジェクトの特設ボードには、「弧廻手形」の付属ステッカーに書かれた来訪者からの応援メッセージがたくさん貼られています。
そして、観音駅リニューアルの目玉として、誰でも“もんだいがある”になれる謝罪会見風のフォトブースが設置されました。当日はきゃりーさん、竹本社長と越川信一銚子市長が最近経験した「問題」を告白して大いに盛り上がりました。
きゃりーさんは「“問題がある”ということは、それを解決しようと頑張るきっかけにもなるということだし、問題を乗り越えたらまた新たなるステージに行けるということ。これからもピンチをチャンスに変えて銚子電鉄さんには頑張っていただきたい」とエールを送っていました。