シェアサイクル月最大6回無料 JR東日本のアプリ 神津島村ではバスをキャッシュレス化

JR東日本は、複数の交通手段と連携したスマートフォンアプリ「Ringo Pass」の利用促進を図るため、「Ringo Pass 夏のシェアサイクル無料キャンペーン」を開催します。

ドコモ・バイクシェアのポート(イメージ)(自然/写真AC)
ドコモ・バイクシェアのポート(イメージ)(自然/写真AC)

2サービス×月3回初乗り無料

「Ringo Pass」はJR東日本と日立製作所(本社:東京都千代田区)が共同開発したMaaS(Mobility as a Service)アプリで、2020年1月から実証実験として一般公開されました。シェアサイクルやタクシーなど複数の交通機関を一つのアプリで統合的に利用できるのが特長で、提携交通手段の追加や機能拡充が継続的に行われています。

今回は2022年7月〜9月の3か月間、あらかじめ「Ringo Pass」に登録したSuicaを使ってシェアサイクルを利用することにより、初乗り料金が一定回数無料となるキャンペーンが開催されます。対象サービスは、ドコモ・バイクシェア(本社:東京都港区)が運営する「ドコモ・バイクシェア」(直営エリアのみ)と、Open Street(本社:東京都港区)が運営する「HELLO CYCLING」で、それぞれの初乗りが月3回分ずつ無料になります。この特典は、利用翌月にクレジットカードから利用料金が決済される際に適用されます。

シェアサイクルの初乗り料金は一部のエリアを除き、最初の30分に対して130〜165円程度かかります。駅から目的地までなど、短時間のちょっとした移動にシェアサイクルを活用したい方にとって今回のキャンペーンは朗報です(利用の流れなど詳細は下の図表を参照)。

【路線図で解説】JR東日本 「Ringo Pass 夏のシェアサイクル無料キャンペーン」開催

伊豆諸島のバスをキャッシュレス化

「Ringo Pass」はNFC(近距離無線通信)の活用もサポートしており、7月1日(金)からは東京都神津島村が運行する村営バスへNFC乗車サービスが導入されました。バス車内に設置されたNFCタグのパネルに「Ringo Pass」を起動したスマートフォンをタッチすると、登録されているクレジットカードで決済が行われ、キャッシュレスでバスに乗車できる仕組みです。

神津島はスキューバダイビングやトレッキングなどの観光が盛んな伊豆諸島の島です。天体観望でも注目されており、2020年12月には島全体が星空保護区に認定されました。今回のキャッシュレス化の推進により、観光で来島する方や島民の方の利便性向上が期待されています(バス路線図など詳細は上の図表を参照)。