秋の富士五湖へ「富士急行線サイクルトレイン」 本格サービス開始 自転車そのまま乗車

富士急行グループの富士山麓電気鉄道は、自転車やロードバイクと一緒に電車に乗れるサービス「富士急行線サイクルトレイン」を2022年9月26日(月)から本格的にサービス開始しました。

「富士急行線サイクルトレイン」利用イメージ(画像提供: 富士急行)
「富士急行線サイクルトレイン」利用イメージ(画像提供: 富士急行)

土休日は始発から利用OK

富士山の豊かな自然に囲まれた富士五湖周辺はサイクリストに人気が高く、特に山中湖は東京2020オリンピック大会で自転車競技ロードレースのコースとなりました。自転車を折りたたまず、専用の袋に入れることもなく、電車にそのまま持ち込めるサイクルトレインを新たな移動手段として提供することにより、富士五湖観光のさらなる活性化を狙います。

富士急行線サイクルトレインは2021年6月〜9月に実証実験が行われており、期間中に得られたアンケートや乗客の意見をもとに検証が進められてきました。本格サービスの導入にあたっては、利用できる駅が実証実験中の9駅から16駅に増やされ、土休日の利用時間帯も大幅に拡大されます。サイクルトレインの利用料金は無料で、普通運賃のみで持ち込みできます。

大月駅〜河口湖駅間を走る富士急行線車両の普通電車のうち、平日は9:00頃〜15:00頃、土休日は始発〜18:00頃までの列車で利用できます。特急列車および、JR線直通列車は対象外となります。上大月駅および禾生駅を除く全16駅で乗り降り可能で、大月駅出発時に最後尾となる1両にのみ自転車を持ち込めます。車内では揺れや急停車に備えるため、自転車を手で支えながら乗車します。スタンドのない自転車は専用ベルト等で手すりに固定する必要がありますが、スタンド付き自転車の場合はベルトでの固定は不要です(乗降可能駅の路線図、臨時列車の時刻表など詳細は下の図表を参照)。

【時刻表で解説】富士山麓電気鉄道 「富士急行線サイクルトレイン」本格導入

臨時列車「富士山サイクル号」

サイクルトレインは通年サービスとなりますが、多客が見込まれる年末年始やお盆、3日以上の連休のほか、沿線で催事やコンサートが開催される日には利用できません。利用除外日は富士急行線公式サイトに掲載されます。

また、サイクルトレインの本格導入を記念し、11月26日(土)までの土休日(10月2日(土)を除く)に大月駅〜河口湖駅間で臨時列車「富士山サイクル号」が1日1往復運転されます。自転車を利用する方の優先車両として運転されますが、自転車をお持ちでない方の乗車も可能です。

富士急行線では秋の行楽シーズンに向けたそのほかの臨時列車として、早朝から富士五湖エリアを満喫できる「富士山満喫号」が土休日を中心に運転されます。通常の始発列車より早い大月駅6:06発の河口湖駅行列車で、「富士登山電車」の車両が使用されます。また、富士五湖からの行楽帰りの時間帯にも、「富士登山電車」車両による河口湖駅発・大月駅行の列車が増発されます。