「埼玉県民の日」フリー乗車券 西武など鉄道6社 スタンプラリーや車両基地イベントも

埼玉県に路線網を持つ鉄道会社6社は11月14日の「埼玉県民の日」を記念し、県内路線が1日乗り放題となるフリー乗車券を2022年も発売します。

秩父鉄道はSL列車も運行

1871年(明治4年)に廃藩置県と県の統廃合が行われ、旧暦11月14日に「埼玉県」が誕生しました。1971年(昭和46年)、それから100年目に当たることを記念して11月14日が「県民の日」と制定され、県内では毎年この日を中心にさまざまなイベントが開催されています。2022年の県民の日は月曜日で、県内の公立学校は休校となります。そして、おトクに県内をめぐることができる記念フリー乗車券の発売も恒例行事となっており、2022年も各社が参加して県民の日を盛り上げます。

西武鉄道が発売する「埼玉県民の日 記念1日フリーきっぷ」(大人480円・小児240円)は、埼玉県内の西武線各駅(東京都内の西武園駅、多摩湖駅を含む)で1日何度でも乗り降りできる乗車券です。県民の日と連続する土日を含む、11月12日(土)〜14日(月)の3日間発売され、それぞれ発売当日限り有効です。県内の周遊をより楽しんでもらうために同社は、フリーきっぷを購入した方を対象としたスタンプラリー「ついでにスタンプラリーしてくださいたま!」を企画しています。購入日当日、県内4駅(西武秩父駅、飯能駅、所沢駅、本川越駅)に併設の施設内に設置されたスタンプを集めると、最大200ポイントの「SEIBU Smile POINT」がプレゼントされます。

秩父鉄道全線で有効の「埼玉県民の日フリーきっぷ」(大人1,000円・小児500円)は、県民の日当日の11月14日(月)のみ利用でき、11月5日(土)から前売り発売も行っています。通年発売で全線有効の「秩父路遊々フリーきっぷ」(大人1,600円・小児800円)よりも、大幅におトクな記念価格となっています。

同日は、蒸気機関車けん引の観光列車「SLパレオエクスプレス」の運行も行われ、フリーきっぷでも乗車できます。秩父鉄道は創立123周年を記念し「SL指定席料金無料化キャンペーン」を実施しており、11月12日(土)〜12月4日(日)のSL運行日は通常お一人740円の料金が無料となります。ただし、SL列車は全席指定席のため、乗車するには公式サイトの予約システムから事前予約が必要です(各社の埼玉県民の日記念フリー乗車券や関連イベントなど詳細は下の図表を参照)。

• 秩父鉄道はSL列車も運行
• 【図表で解説】埼玉県の鉄道6社 「埼玉県民の日」記念フリー乗車券を発売
• ニューシャトルは感謝イベント

ニューシャトルは感謝イベント

新交通システム「ニューシャトル」を運行する埼玉新都市交通は、「埼玉県民の日記念1日フリー乗車券」(大人430円・小児220円)を11月5日(土)から前売り発売します。11月12日(土)・13日(日)のいずれかから選んだ券面記載日のみ有効です。この2日間は「丸山車両基地まつり」が開催され、車両洗浄機の通過体験など、ニューシャトルならではのさまざまな感謝イベントが用意されています。また、沿線の鉄道博物館(さいたま市)とのコラボレーション企画も行われ、フリー乗車券を持参して同博物館に入館すると「てっぱくオリジナルグッズ」がプレゼントされます。なお、ニューシャトルの記念フリー乗車券は県民の日の11月14日(月)には設定されておらず、通常価格(大人720円・小児360円)での発売となります。

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そのほか、東武鉄道は11月14日(月)に限り埼玉県区間のみ乗り降り自由のフリー乗車券(大人480円・小児240円)を、埼玉高速鉄道も同日に一日乗車券(大人580円・小児290円)をそれぞれ発売します。同じく11月14日(月)に発売される首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)の「TX! 1日乗り放題きっぷ」は、購入箇所が埼玉県内の八潮駅、三郷中央駅に限られていますが、乗り降りは全線で有効です。併せて、JR大宮駅構内の東西自由通路では11月12日(土)〜14日(月)の3日間「埼玉県産品フェア」が開催され、観光PRブースも設置される予定です。

県民の日は各地で協賛行事が開催され、レジャー施設や公園、美術館、博物館などで割引特典が受けられます。例えば、「埼玉県こども動物自然公園」(東松山市)では、通常大人700円・小児200円の入園料が11月14日(月)に限り無料となります。県外の施設も協賛しており、「サンリオピューロランド」(東京都多摩市)、「マザー牧場」(千葉県富津市)、「群馬サファリパーク」(群馬県富岡市)などで埼玉県民向けの割引企画が期間限定で実施されます。