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JR東日本は、福島県沖で発生した地震の影響により一部区間が不通の東北新幹線について、2022年4月14日(木)から全線での運転再開を予定していると発表しました。
復旧作業の進捗に伴い東北新幹線の運転区間は段階的に広がり、現在は運転見合わせ中の福島駅〜仙台駅間を除いて臨時ダイヤにより運転されています。全線での運転再開は2022年4月20日(水)前後と告知されていましたが、脱線車両の移動が完了し、復旧作業と安全確保の見通しが立ったとしてスケジュールが大幅に前倒しされます。
運転再開後も当分の間は郡山駅〜一ノ関駅間で徐行運転が必要なため、臨時ダイヤでの運転となります。詳細な時刻は別途案内するとのことです。復旧工事が進み次第、平常運転に復帰しますが、その時期については改めて知らせるとしています。
なお、2022年4月13日(水)まで東北新幹線は現在と同様、東京駅〜福島駅・新庄駅間および仙台駅〜新函館北斗駅・秋田駅間で臨時ダイヤによる運転が続けられます。4月11日(月)〜13日(水)運転分の指定席については4月6日(水)営業開始時から発売が始まります。また、在来線の東北本線・常磐線・羽越本線には臨時快速列車が設定され、新幹線の不通区間に対する救済輸送が行われます(時刻表は下表を参照)。
今回の地震により東北新幹線は営業運転中の下り列車1編成が脱線したほか、電柱や架線、レール、高架橋など合わせて約1000か所の設備が被災しました。
これまでの大規模地震の事例を踏まえ、高架橋の柱のうち大きな損傷につながる部分の補強はすでに完了していたため、落下や崩壊などの被害は今回は発生していません。しかしながら、一部の柱では表面コンクリートの剥がれやひび割れなどの損傷が発生したため、今後は補強箇所を増やし、約1万本近くの柱に対して補強を行っていくとのことです。