津軽鉄道は、明治(本社: 東京都中央区)が発売するロングセラーのチョコスナック「きのこの山」「たけのこの里」とのコラボレーション企画を実施中です。
なぜ青森でコラボ?
2020年に明治が実施した全国調査プロジェクトの結果を分析したところ、青森県は、「きのこの山」「たけのこの里」の夢を「よくみる」と回答した割合が高い都道府県であったとのことです(「きのこ」1位、「たけのこ」3位)。この特徴を捉え、暑い中でも冷やして味わえる両商品を青森県内でアピールする方法を考案していたところ、毎年夏に「風鈴列車」を運行している津軽鉄道が体験してもらう場としてふさわしいと白羽の矢が立ちました。
津軽鉄道の夏の風物詩となっている「風鈴列車」は、冷房機器がなかった1982年(昭和57年)から運行が始まりました。「走れメロス号」の客室内に吊るされた「津軽金山焼」の風鈴が奏でる涼やかな音色を楽しめる同列車ですが、2022年8月17日(水)〜31日(水)は期間限定で「夢見るきのたけ号」として運行されます。ヘッドマークや車両内は特別仕様となり、8月20日(土)からは車両内に合計6個、「きのこの山」「たけのこの里」の形状を模したオリジナル風鈴も設置されます。
また、運行期間中は津軽五所川原駅と津軽中里駅に冷蔵庫が特別に設置され、冷やした「きのこの山」「たけのこの里」の無料配布が実施されます。夏にピッタリの風鈴列車で冷えた両商品を味わってもらうことで、さらに多くの青森県民の夢の中に「きのこの山」「たけのこの里」が出現できるのでは、との思惑があるそうです(「夢見るきのたけ号」の写真など詳細は下の図表を参照)。
まさに「夢見る」ような企画
津軽鉄道総務課の白鳥さんは、「明治さんからの突然のコラボ企画のご相談をいただき大変驚きました。ご相談いただいてからわずか1か月で『夢見るきのたけ号』を運行できるとは、それこそ『夢見る』ようで、実現できるとは正直思っていなかったです」とコメントしています。オリジナル風鈴を製作する津軽金山焼(青森県五所川原市)の野呂理沙子さんは、「とても楽しく製作し、改めてこのような機会に恵まれた事に感謝いたします。可愛らしい形と風鈴の優しい音色、目と耳で多くの方に楽しんでいただけることを願っております」と話しています。
ちなみに、白鳥さんは「きのこの山」派、野呂さんは「たけのこの里」派と、好みが分かれているようです。