【運行情報】東北新幹線は15日も那須塩原〜盛岡間で運休 全線再開まで10日前後

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地震により一部区間で運転を見合わせている東北新幹線は、2021年2月15日(月)以降も当分の間運転できない状況が続きます。(2021年2月15日11:30図表追加)

秋田新幹線E6系と東北新幹線E5系の併結編成(写真AC/くぼし)
秋田新幹線E6系と東北新幹線E5系の併結編成(写真AC/くぼし)

2021年2月13日(土)に発生した福島県沖を震源とする地震の影響により、東北新幹線は2月14日(日)始発から那須塩原駅〜盛岡駅間で運転を見合わせています。JR東日本は被災状況の確認を進めていますが、新白河駅〜古川駅間で土木建造物が損傷している箇所や、折れ曲がったり傾いたりしている電柱など、複数の設備に大きな被害が発生していると発表しました。

東北新幹線は2月15日(月)も那須塩原駅〜盛岡駅間で終日運転が見合わされます。東京駅〜那須塩原駅間は臨時ダイヤにて運行されます。山形新幹線は東京駅〜新庄駅間で終日運転見合わせとなります。秋田新幹線は当分の間、盛岡駅〜秋田駅間で1日あたり上下各6本の臨時ダイヤにて運行されます。

現時点では東北新幹線全線での運転再開まで、おおむね10日前後かかると見込まれています。余震や新たな被害の発生、復旧作業の状況により時期が前後する場合もあるとのことです。JR東日本では、一部区間の運転再開を含め、早期に復旧できるよう努めるとしています。

なお、2月14日(日)に多くの路線で運転を見合わせたJR東日本管内の在来線については、2月15日(月)からすべての路線で運転が再開される予定です。

首都圏と仙台方面を結ぶルート確保のため、常磐線に臨時列車が設定されます。2月15日(月)の常磐線特急は、下り「ひたち9号」(品川駅10:45発・いわき駅行)および「ひたち25号」(品川駅18:45発・いわき駅行)がいずれも仙台駅まで延長運転されます。また、「ひたち22号」(いわき駅16:18発・品川駅行)は、始発駅が仙台駅に変更されます。いわき駅〜仙台駅間は普通車全車自由席の臨時快速列車として運転され、乗車券のみで利用できます。

なお、常磐線では上記のほか、特急「ひたち」定期列車のうち3往復6本が品川駅(一部上野駅)〜仙台駅間を運行しています。

【図表で解説】常磐線特急「ひたち」 首都圏〜仙台間の直通列車

また、羽越本線の特急「いなほ11号」(新潟駅18:55発・酒田駅行)について、当分の間秋田駅まで延長運転され(酒田駅〜秋田駅間は快速列車)、秋田方面への移動手段が補完されます。

JR東日本では、高速バス事業者や航空会社にもアクセス手段確保の協力を要請しており、2月15日(月)は日本航空(JAL)・全日本空輸(ANA)などが東北方面への臨時便を運航します。