JR西日本「こうのとり」などGW中も減便 関空特急「はるか」は5月から過去最低本数に

JR西日本は、北陸新幹線・在来線特急列車について2021年5月以降の運転計画を発表しました。

関西空港駅に停車中の特急「はるか」JR西日本281系電車(源五郎/写真AC)
関西空港駅に停車中の特急「はるか」JR西日本281系電車(源五郎/写真AC)

新型コロナウイルス感染症拡大による利用状況の低迷を受け、北陸新幹線「つるぎ」および在来線特急については、一部列車の運転取り止めや、一部の定期列車を臨時列車に変更するなどの対応が行われてきました。

一方で、ゴールデンウィークを含む4月23日(金)〜5月9日(日)は利用が見込まれるとし、各方面とも運転可能な最大本数まで増やす計画が発表されていました。しかしながら、感染が再拡大している情勢を踏まえ、5月1日(土)〜9日(日)については計画が見直され、特急「くろしお」「きのさき」「はしだて」「こうのとり」などで計画されていた列車の一部が運転取り止めとなります。

5月10日(月)以降の運転計画も発表されました。特急「サンダーバード」は大阪駅〜金沢駅間で1日あたり最大50本運行のところ28本、「こうのとり」は新大阪駅〜福知山駅間で最大28本のところ22本、「やくも」は岡山駅〜出雲市駅間で最大30本のところ16本の運転本数となるなど、おおむね4月22日(木)までの水準に調整されます。また、コロナ禍でもダイヤの影響を受けていなかった米原駅〜金沢駅間の「しらさぎ」、京都駅〜鳥取駅・倉吉駅間(智頭急行線経由)の「スーパーはくと」についても、5月10日(月)以降は一部の列車の運転が見直されます。

さらに、京都駅方面と関西空港駅を結ぶ特急「はるか」は5月1日(土)以降、1日あたり12本の運転となることが追加で発表されました。2020年4月24日、それまで1日を通して60本運転されていた「はるか」の運転本数は初めて32本に減便され、朝および夕〜夜時間帯のみの運転となりました。2020年9月1日からは運休列車が追加され、1日18本での運転が続いていました。2021年3月13日(土)のダイヤ改正により22本へとやや回復したものの、5月からは上下各5本の運転が取り止められ、過去最低水準の運転本数に抑えられます(詳細は下表を参照)。

【図表で解説】JR西日本 北陸新幹線「つるぎ」と在来線特急の運転本数

JR西日本では、5月10日(月)以降の運転計画は当分の間継続し、今後も利用状況等により内容を見直すことがあるとしています。また、運休する列車のきっぷを持っている場合は、無手数料での変更または払い戻しに応じるとのことです。