名鉄「manacaマイレージポイント」条件見直し 回数ポイント廃止しオフピーク優遇へ

名古屋鉄道(名鉄)は、名鉄電車の利用に応じて貯まる「manacaマイレージポイント」のサービス内容を見直します。

中部国際空港駅に停車中の名鉄3500系電車(やちよかずさ(鉄道系VTuber)/写真AC)
中部国際空港駅に停車中の名鉄3500系電車(やちよかずさ(鉄道系VTuber)/写真AC)

新型コロナウイルスの影響による利用客の需要減少を受けたもので、2021年10月1日(金)に改定されます。

「manacaマイレージポイント」は、1か月間(毎月1日〜末日、以下同じ)における各manaca交通事業者の鉄道やバスの利用実績に応じて貯まるポイントです。名鉄が付与する「manacaマイレージポイント」は現在、「利用金額ポイント」と「利用回数ポイント」で構成されています。サービス内容改定後は利用金額ポイントの付与率が見直されるとともに利用回数ポイントが廃止され、新たに「平日昼間利用ボーナスポイント」が設けられます。

利用金額ポイントは、名鉄電車の1か月間の利用金額に応じて貯まるポイントです。現在は2,001円以上の部分の利用金額に対して段階的に2〜8%のポイントが付与されますが、改定後は付与率が1〜4%に半減します。

利用金額ポイントに上乗せするかたちで、1か月間の利用回数に応じて貯まる利用回数ポイントはサービス改定により廃止されます。新しく始まる「平日昼間利用ボーナスポイント」は、平日昼間時間帯(10時〜16時)の1か月間の利用金額が5,000円以上の場合に追加で付与されるポイントです。朝・夕ラッシュ時間帯に集中しがちな利用を分散する「ピークシフト」推進の一環として、昼間の利用を促すために設定されます。

サービス改定前後のポイント付与内容を比較するために、1か月の利用回数が合計24回、11,440円利用した場合(うち平日昼間時間帯の利用分が6,480円)を想定すると、現行のサービスでは利用金額ポイント(340ポイント)と利用回数ポイント(340ポイント)の合計680ポイントが付与されます。

一方、改定後に付与されるポイント数は、利用金額ポイント(170ポイント)に平日昼間利用ボーナスポイント(100ポイント)を加算した270ポイントとなり、この計算例では従来の半分以下に減少します。

【図表で解説】名鉄 「manacaマイレージポイント」サービス内容を改定

「manacaマイレージポイント」の付与対象となるのはmanacaのチャージ残額を利用して乗車した場合で、定期券区間内やマイレージポイントでの利用分は対象外となります。ポイント付与条件は事業者ごとに異なります。貯まったポイントは、翌月の10日以降に券売機やチャージ機などでmanacaへポイント還元操作を行うことで取得でき、manaca交通事業者の鉄道やバスの乗車時に1ポイント=1円として利用できます。