芸備線で利用促進の取り組み 土休日に臨時列車 広島発「庄原ライナー」など JR西日本

JR西日本は、芸備線の新見駅〜備後落合駅間および備後落合駅〜三次駅間を中心に、土休日に臨時列車を運転します。

芸備線備後落合駅に停車中のJR西日本キハ120形気動車並び(アクセルF/写真AC)
芸備線備後落合駅に停車中のJR西日本キハ120形気動車並び(アクセルF/写真AC)

JR西日本は2021年6月に芸備線沿線の2県2市(岡山県・広島県・岡山県新見市・広島県庄原市)に対し、地域の公共交通計画の策定または見直しについて検討を申し入れました。8月5日に開かれた第1回の検討会議では、地域の現状分析や公共交通ニーズの把握、芸備線の利用促進について意見交換が行われました。

これを踏まえ、JR西日本は芸備線に多数の臨時列車を運転し、新見・庄原エリアの利用促進に取り組みます。

10月23日(土)〜12月12日(日)の間の土休日計18日間、広島駅から備後庄原駅まで乗り換えなしで結ぶ快速「庄原ライナー」が運転されます。広島駅10:05発の快速「みよしライナー」三次駅行の行先を延長し、備後庄原駅に11:56に到着します。西日本豪雨災害による被災から全線運転再開となった2019年秋の行楽シーズンに運転が開始され、今回で3年目の設定となります。庄原観光推進機構により「庄原ライナー」を利用した旅行商品が発売されるほか、備後庄原駅から駅周辺施設等へのアクセスに便利な庄原市街地循環「ひまわりバス」がこの列車に合わせて増便運転されます。

国営備北丘陵公園(庄原市)では11月6日(火)からイルミネーションイベント「備北イルミ」が開催されます。来園者の多い土休日に帰宅の足として利用できるよう、通常は平日のみ運転している備後庄原駅19:23発の三次駅行列車が10月23日(土)〜12月12日(日)の間は土休日にも臨時運転されます。

そのほか、10月23日(土)〜12月5日(日)の土休日計16日間に5本の臨時列車が設定されます。昼間時間帯の新見駅〜備後落合駅に上下各1本、備後落合駅〜三次駅間にも上下各1本の臨時列車が運転され、備後落合駅で両区間の臨時列車同士が接続します。また、三次駅18:37発・備後庄原駅行の上り臨時列車が1本運転されます。これにより夕時間帯に広島駅を発車する快速「みよしライナー」3本すべてが三次駅で備後庄原駅方面の列車に接続し、広島市街からの帰宅が便利になります(主な駅の運転時刻は下表を参照)。

【時刻表で解説】JR西日本 芸備線 新見〜備後落合〜三次間で臨時列車運転

JR西日本は、広島県内の普通列車が乗り放題となるおトクなきっぷ「ひろしま1デイきっぷ」や、スマートフォンアプリ「setowa」限定の「setowa岡山ワイドパス」「setowa広島ワイドパス」を発売しています。新見・庄原エリアへの旅行にお出かけや、両市にお住まいの方の休日のお買い物などにぜひ芸備線を利用してほしいと呼びかけています。