野岩鉄道は、2022年3月12日(土)のダイヤ改正において運転本数の大幅な削減などを実施します。
人口減少や少子高齢化の進展などに加え、新型コロナウイルス感染症の影響などで鉄道事業を取り巻く経営環境が大きく変化しているとのことです。1986年(昭和61年)の開業時の運転本数をこれまでほぼ維持してきたものの、現状との大きな乖離(かいり)が生じており「もはや見逃せないものとなっている」と説明しています。
このため、特急「リバティ会津」を除く列車については利用状況に沿うかたちで運転本数が見直されます。沿線住民の利便性に配慮しているとのことですが、普通列車(「AIZUマウントエクスプレス」を含む)の運転本数は現行の26本から改正後は12本となり、54%削減されます(運転本数の改正前後比較は下表を参照)。
なお、普通列車は一部を除いて東武鉄道・会津鉄道との直通運転が取り止められ、野岩鉄道線内(新藤原駅〜会津高原尾瀬口駅間)のみの運転となります。
一方で、リバティ会津については上下計8本中、4本の列車で速達性の向上が図られます。浅草駅〜会津田島駅間の所要時間は最大で下り12分、上り5分の短縮が実現します(停車駅と所要時間の改正前後比較は下表を参照)。また、利便性向上のため野岩線内の停車駅が「男鹿高原駅を除く各駅」に統一されます。なお、リバティ会津は東武線内および会津線内でも一部の停車駅が見直されます。
野岩鉄道は、ダイヤ改正後の運転時刻などの詳細については後日、公式サイト等で告知するとしています。