【週間TOP5】鉄道とバスが手を取り共同経営 救済快速から「ネモフィラ号」へと大忙し

先週「[WTM]鉄道・旅行ニュース」で最も読まれた記事をおさらい。2022年4月4日版の週間アクセスTOP5をカウントダウンします。

東北新幹線救済の臨時快速列車としても運用されたJR東日本E653系電車(時の記録者/写真AC)
東北新幹線救済の臨時快速列車としても運用されたJR東日本E653系電車(時の記録者/写真AC)

5位: 「競争から協調へ」徳島バス・JR四国が共同経営 JRきっぷで並行の高速バスに乗車OK

徳島バス(徳島市)とJR四国は2022年4月1日(金)から、徳島県南部地域において公共交通サービスの共同経営を行います。

本数の少なくなった牟岐線と並行する高速バスの下道区間を、途中乗降できる路線バスとして運行を始めたのが前段階です。今回はさらに踏み込んで、JRの乗車券だけで高速バスに乗れたり、列車とバスを乗り継いだりできるようになりました。

4位: 東京メトロ有楽町線・南北線延伸が事業許可 「豊洲〜住吉」「品川〜白金高輪」建設へ

東京地下鉄(東京メトロ)による有楽町線・南北線延伸区間の第一種鉄道事業の許可申請について、国土交通省は2022年3月28日(月)付で申請通り許可しました。

交通の要所で、リニア中央新幹線の始発駅ともなる品川駅に初めて「地下鉄」が乗り入れます。新横浜方面への直通運転も行う南北線のダイヤはどうなることやら。また、豊洲〜住吉間新線は混雑する東西線のバイパス機能も期待されています。

3位: 「SLぐんま」GW運転 EL・DLからけん引機変更 春の群馬を「C61」疾走 イベントも多数

JR東日本は、2022年ゴールデンウィークに上越線および信越本線で蒸気機関車(SL)けん引の臨時列車「SLぐんま」を運転します。

「春の臨時列車」として発表された1月時点では電気機関車(EL)およびディーゼル機関車(DL)による運転が予定されていましたが、けん引機関車がSL「C61形20号機」へ変わりました。今回からヘッドマークが新しくなるみたいですよ。

2位: 東北新幹線 2日東京〜福島 4日仙台以北で運転再開 在来線の臨時快速は福島〜仙台間に

JR東日本は、地震の影響により郡山駅〜一ノ関駅間で運転を見合わせている東北新幹線について、復旧が完了した区間から運転を順次再開します。

2022年4月2日(土)からは郡山駅〜福島駅間、4日(月)からは仙台駅〜一関駅間でそれぞれ運転が再開され、残る不通区間の福島駅〜仙台駅間は20日(水)前後の復旧予定です。東北本線・常磐線など在来線では救済の臨時快速列車が運転されています。

1位: 臨時列車「青の絶景ネモフィラ号」大宮から運転 武蔵野線経由で国営ひたち海浜公園へ

JR東日本は、ネモフィラの見頃に合わせた臨時列車として大宮駅〜勝田駅間に「青の絶景ネモフィラ号」を新たに運転します。

国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)の春の主役は、一面を青く染めるネモフィラの花じゅうたん。見頃は4月中旬から下旬頃です。これに合わせ、大宮駅から最寄りの勝田駅まで乗り換えなしで結ぶ臨時特急列車が計6日間運転されます。

ところで、この列車に充当予定で勝田車両センターに所属している「国鉄特急色」デザインE653系7両編成は、2位で紹介した東北新幹線救済の臨時快速列車として東北本線を走っていたようです。「ネモフィラ号に間に合うのかな」と心配していたところ、3月末で運用を終えて東北から勝田に戻ってきたとのTwitter情報を確認し、勝手にひと安心している筆者です。現在の臨時快速は、新潟から出張中の「いなほ」「しらゆき」用E653系が主力で頑張っているそうで、まさに総力戦です。