東山線で1割減便ダイヤ改正 平日昼間6分間隔に 金曜終電延長は未定 名古屋市営地下鉄

名古屋市交通局は2022年9月17日(土)、地下鉄東山線において昼間や深夜時間帯を中心に列車本数を削減するダイヤ改正を実施します。

東山線で運行している名古屋市交通局N1000形電車(りっくん_/写真AC)
東山線で運行している名古屋市交通局N1000形電車(りっくん_/写真AC)

平日50本・土休日46本削減

今回のダイヤ改正により、1日あたりの運転本数は平日ダイヤで50本、土休日ダイヤで46本削減され、全体では9.8%の減便となります。時間帯別では、昼間時間帯が平日では6分間隔(現行5分間隔)、土休日では5分間隔(同4〜5分間隔)へと変更されます。平日の深夜時間帯の運転間隔も現行の8分から10分へと拡げられます。平日朝ラッシュ時間帯の運転間隔は現行ダイヤの水準が維持され、始発時刻や終電時刻の変更も行われません。

なお、現行ダイヤでは金曜日および休前日に終電時刻を延長するサービスが設定されていますが、新型コロナウイルス感染症の影響により現在は休止中です。交通局によると、この終電延長運行をダイヤ改正後に実施するかどうかについて、現時点では未定とのことです(時間帯別の改正前後の本数比較など詳細は下の図表を参照)。

【時刻表で解説】名古屋市交通局 地下鉄東山線ダイヤ改正

コロナ前の需要は当面戻らず

国土交通省の2021年度の調査によると、東山線で最も混雑する名古屋駅〜伏見駅間における朝ピーク時間帯の混雑率は120%で、前年度の104%よりやや上昇しています。しかしながら、コロナ禍の影響を受けない2019年度の141%には届いておらず、乗客数の回復には至っていません。

交通局は、新しい生活様式が影響しており、当面の間は利用状況が感染拡大前に戻ることは難しいと考えているとのことです。現在のダイヤはコロナ前の状況を前提としているため、ダイヤ改正により利用動向の変化に対応しつつ、利便性には配慮するとしています。