関西私鉄4社 ICOCAポイントで連携 9月から阪神 山陽・阪急・能勢は来春 回数券は廃止

阪神電気鉄道、山陽電気鉄道、阪急電鉄、能勢電鉄の4社は、交通系ICカード「ICOCA」での利用に応じたポイント還元サービスを順次開始するとともに、回数乗車券等の発売を終了します。

阪神5500系電車(Katsumi/TOKYO STUDIO)
阪神5500系電車(Katsumi/TOKYO STUDIO)

同一運賃11回以上乗車でポイント

ICOCAを使って各社線の同一運賃区間を同じ月に11回以上乗車すると、11回目以降の利用額に対してポイントを付与するもので、回数券の割引部分に代わる還元サービスとなります。貯まったポイントは券売機でICOCAにチャージすることで、電子マネーとして交通利用やお買い物に活用することができます。

阪神は、ICカードの利用が増加していることを受け、利用が減少している回数乗車券の発売を2022年9月30日(金)をもって終了すると発表していました。これに先立ち、阪神線・神戸高速線を対象とした「阪神電車ポイント還元サービス」が2022年9月1日(木)から開始します。ポイント還元を受けるには、主要駅に順次設置される新型券売機で9月1日(木)以降に利用登録を行う必要があります。登録を済ませると、その月の1日にさかのぼってポイント還元が適用されます。貯まったポイントには3か月の有効期限があり、期限内にチャージを行わないと失効してしまうので注意が必要です。なお、阪神がPiTaPaで別途実施している「利用回数割引」は今後もこれまで通り適用されます。

続いて、2023年3月に「山陽電車ポイント還元サービス」、同年4月1日(土)からは「阪急電車ポイント還元サービス」「能勢電車ポイント還元サービス」がそれぞれ開始します。これらに合わせ、山陽は2023年3月31日(金)、阪急と能勢は同年4月30日(日)をもって、身体障害者・知的障害者用など一部を除く回数券の発売を終了します。山陽と阪急は往復乗車券の発売も同時に終了となります(ポイント還元率、算出例など詳細は下の図表を参照)。

【図表で解説】阪神・山陽電気鉄道・阪急・能勢電鉄 「ポイント還元サービス」を順次開始

微妙に異なるポイント還元率

各社のポイント還元サービスは連携しており、例えば阪神の券売機で利用登録を行うと、来春以降、同じICOCAを使って山陽・阪急・能勢の各線を利用した場合もポイント付与の対象となります。また、各社のサービスで貯まったポイントは券売機で一括してICOCAにチャージできるため、各社ごとに券売機で操作する手間が省けます。

ただし、還元ポイントの算出方法は各社で異なります。阪神・山陽は同一運賃区間11回目以降の乗車運賃に対して一律10%のポイントが付与されますが、阪急・能勢は11〜30回目の乗車には10%、31回目の乗車には15%と、還元率が段階的に上がるように設定されています。

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