箕面萱野駅から梅田へ直通24分 23年度末開業 御堂筋線直通の北大阪急行延伸 工事順調

大阪府箕面市と北大阪急行電鉄は、共同で整備を進めている南北線延伸線の千里中央駅〜箕面萱野(みのおかやの)駅間について、開業時期を2023年度末としたことを発表しました。

北大阪急行電鉄南北線延伸線 千里中央駅から箕面船場阪大前駅までつながったシールドトンネル(画像提供: 箕面市)
北大阪急行電鉄南北線延伸線 千里中央駅から箕面船場阪大前駅までつながったシールドトンネル(画像提供: 箕面市)

2.5kmで地下から高架へ

北大阪急行電鉄南北線は江坂駅〜千里中央駅間(5.9km)の路線ですが、千里中央駅から北へ約2.5km延伸する工事は2016年度に着手されました。延伸線には地下駅の「箕面船場阪大前(みのおせんばはんだいまえ)駅」、高架駅の「箕面萱野駅」が新設されます。2019年5月時点で、当初は2020年度とされていた開業目標が3年程度遅れることが発表されましたが、現在は工事が順調に進んでいるとのことです。具体的な開業日については決まり次第、改めて告知するとしています。

2022年5月末には箕面船場阪大前駅〜千里中央駅間のシールドトンネルが開通し、高架橋を含めた土木工事は全区間でおおむね完了しています。現在は主に軌道や電気設備、駅舎関連工事が進められています。箕面萱野駅では、駅のホーム全体を覆い特徴的なデザインとなる上屋の設置工事が11月に着手される予定です。また、北大阪急行は延伸に合わせて9000形車両を新たに3編成(30両)増備することを決めており、2022年度から製造が始まっています。

延伸の事業費874億円のうち、箕面市の負担は282億円です。これまで積み立ててきた延伸整備基金に加え、競艇事業からの収益金により全額賄うことができると市は説明しています(延伸区間の概要図、新駅のイメージなど詳細は下の図表を参照)。

【路線図で解説】北大阪急行電鉄 南北線延伸線 千里中央〜箕面萱野間を2023年度末に開業

途中に箕面船場阪大前駅

自然が豊かな住環境で知られる箕面市ですが、新たな交通利便性を得ることによるさらなる魅力向上に期待しています。延伸線はOsaka Metro(大阪メトロ)御堂筋線と直通運転し、箕面市中部から新大阪駅・梅田駅・なんば駅など大阪都心部へ乗り換えなしで結ばれます。鉄道とバスの結節点は現在の千里中央駅から箕面萱野駅に移され、バス路線網が大幅に充実することで市内移動がより便利になる予定です。箕面市は鉄道延伸事業に主体的に関わっているほか、新設される2駅周辺のまちづくりも推進しています。

箕面船場阪大前駅周辺には、大阪大学箕面キャンパスと直結し、箕面市立船場図書館、箕面市立文化芸術劇場などからなる複合公共施設がすでにオープンしています。今後、箕面市立病院が同駅近くに移転することが決まっています。また、産官学民が連携した「関西スポール科学・ヘルスケア総合センター(仮称)」の開設も予定されており、繊維卸売り業で栄えた船場地区は大きな転換点を迎えます。

箕面萱野駅の周辺は新御堂筋と国道171号が交わる交通の要衝で、「みのおキューズモール」をはじめとした民間の商業機能が集積しています。新駅には駅前広場が整備され、市内交通の拠点となるバスターミナルやタクシー乗り場、地下駐輪場が備えられます。また、バスのりばの上空を立体利用して「子育て」を核とした新しい駅ビルが建設され、既存の周辺施設と合わせてさらなるにぎわいづくりが図られます。

箕面市の上島一彦市長は、北大阪急行延伸を市民が待ち望んできた念願であるとし、事業化に向けて関係各所への協議や国への要望などに注力してきたと市の成果を振り返ります。基本合意から8年余りでようやく開業する見通しとなったことに、「みどり豊かな環境を備えた良好な住宅都市としての価値をさらに高め、定住人口を増加させます」と期待を込めています。

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