大井川鐵道が部分再開へ 台風被害から復旧 「SL急行」「きかんしゃトーマス号」も運転

大井川鐵道は、2022年9月の台風15号により被災し、全線で運転を見合わせている大井川本線について、12月16日(金)から金谷駅〜家山駅間の運転を再開します。

大井川鐵道「DAY OUT WITH THOMAS™ 2022 冬の特別運転」で大井川本線を運行する「きかんしゃトーマス号」(画像提供: 大井川鐵道) (C)2022 Gullane (Thomas) Limited.
大井川鐵道「DAY OUT WITH THOMAS™ 2022 冬の特別運転」で大井川本線を運行する「きかんしゃトーマス号」(画像提供: 大井川鐵道) (C)2022 Gullane (Thomas) Limited.

金谷〜家山間が約3か月ぶり復旧

9月23日(金)未明から24日(土)にかけて接近した台風の影響によリ、大井川本線と井川線(南アルプスあぷとライン)では大規模な土砂崩落や倒木、土砂流入、道床流出などの被害が発生しました。全区間で運転を見合わせていましたが、復旧が進んだ井川線については、10月22日(土)から千頭駅〜井川駅間での運転が再開しています。

現在も全線が不通となっている大井川本線は、金谷駅〜千頭駅間および金谷駅〜門出駅間の2つの系統のバスと、家山駅と近隣駅を結ぶタクシーによる代行輸送が行われています。金谷駅〜家山駅間は部分再開を目指して復旧作業が続いており、完了の目処がついたとして、12月16日(金)始発から列車の運転が再開します。

これにより、代行バス運転区間は家山駅〜千頭駅間に短縮されます。現在、同区間の代行バスは1日4往復のみとなっていますが、部分開業後は従前の普通列車の本数と同じ、1日9往復の運転に戻ります。また、川根温泉笹間渡駅の代行バス乗降場所が「大井川鐵道 川根温泉ホテル玄関前」に移設され、同ホテルや日帰り温泉施設「川根温泉ふれあいの泉」の利用が便利になります。なお、抜里駅は引き続き代行バスが通過するため、家山駅を利用するよう案内されています(大井川鐵道の路線図、SL急行、きかんしゃトーマス号の運転時刻など詳細は下の図表を参照)。

【路線図で解説】大井川鐵道 大井川本線の金谷〜家山間が2022年12月16日(金)運転再開

SL急行は珍しい「バック運転」も

部分再開に合わせ、新金谷駅〜家山駅間では蒸気機関車けん引による観光列車「SL急行かわね路号」が運転します。SL急行は、2011年11月23日の運転を最後に車両整備期間が続いていたため、約13か月ぶりの復帰となります。また、家山駅〜千頭駅間では、下り「かわね路1号」に接続する予約制の急行代行バス「かわね路リレー号」が運転されます。千頭駅で井川線に接続し、奥大井・寸又峡温泉方面への観光利用に便利なダイヤとなります。

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なお、かわね路号のけん引機に充当されるのは、同社の営業用SLの中で最も古いC10形8号機です。C10形は国内で23両しか製造されなかった希少性の高い形式で、現存するのは今回使用される8号機のみです。また、家山駅には転車台がないため、家山駅から新金谷駅へ向かう上り「かわね路2号」の一部は、機関車の後ろ側を先頭にして走行する「バック運転」が行われます。2011年に新金谷駅に転車台が設置されて以降、イベントなどを除いてバック運転は実施されていなかったため、定期列車としては11年ぶりの復活となります。

そのほか、朝時間帯に金谷駅〜家山駅間で設定されている普通列車1往復については、利用状況を考慮し、平日のみの運転に変更となります。

「きかんしゃトーマス」がテーマのイベント「DAY OUT WITH THOMAS™ 2022 冬の特別運転」は、予定内容を一部変更した上で20日間実施されます。「きかんしゃトーマス号」は、大井川本線の新金谷駅を出発し、家山駅で折り返して発駅に戻る往復遊覧運転に変更されます。「きかんしゃトビー号」は井川線の千頭駅〜奥泉駅間の往復遊覧、「バスのバーティー号」は新金谷駅〜門出駅間の折り返しでそれぞれ運転します。また、トーマスの仲間たちに出会える「トーマスフェア」は、新金谷駅がメイン会場、千頭駅がサテライト会場として開催されます。

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