東京メトロは、2022年8月27日(土)に銀座線、丸ノ内線、東西線、千代田線でダイヤ改正を実施し、運転本数の見直しや編成両数の変更などを行います。
日本有数の混雑路線も減便
今回のダイヤ改正では初電の繰り下げや終電の繰り上げは実施されませんが、利用状況に合わせるかたちで各時間帯の運転本数が削減されます。特に、日中時間帯(土休日は夕・夜時間帯を含む)の1時間あたりの運転本数は銀座線が18本から12本へと大幅に削減されるほか、丸ノ内線(池袋駅〜中野坂上駅間)も13本から12本に削減され、ともにおおむね5分間隔での運転となります。
それ以外では、丸ノ内線で平日・土休日ともほぼ終日にわたり減便が行われ、銀座線では平日朝・夕ラッシュ時間帯、東西線と千代田線では平日朝ラッシュ時間帯に一部列車の運転が取り止められます(各区間の運転本数の変化など詳細は下の図表を参照)。
東西線は、通勤時間帯に東京圏で最も混雑する路線の一つとされてきましたが、今回は異例の減便となります。西行き木場駅〜門前仲町駅間におけるピーク1時間(7:50〜8:50)の混雑率を見ると、2019年度調査では199%でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた2020年度には123%まで低下しています(出典:国土交通省 令和2年度「都市鉄道の混雑率調査」)。
丸ノ内支線用3両編成が撤退
なお、丸ノ内線では平日朝ラッシュ時の8時台において、新宿駅行および新宿駅始発の列車の運転区間が中野坂上駅方面に延長され、この時間帯に限り新宿駅〜中野坂上駅間の運転本数が増加します。また、丸ノ内線支線の中野坂上駅〜方南町駅間ではこれまで3両編成の列車が折り返し運転を行っていましたが、ダイヤ改正日をもってこの運用が取り止められ、丸ノ内線は全線で6両編成の列車に統一されます。
東京メトロは、今度も利用状況を踏まえてダイヤ改正を適時行っていくとコメントしています。