特急「全車指定席化」 房総方面導入で首都圏完了 JR東 自由席廃止で特急料金どうなる?

JR東日本は、首都圏と房総方面を結ぶ特急「しおさい」「わかしお」「さざなみ」を2024年春から全車指定席として運転し、特急料金の見直しやチケットレスサービスの導入を併せて行います。

房総方面の特急列車として運行しているJR東日本E257系電車(画像提供:JR東日本)
房総方面の特急列車として運行しているJR東日本E257系電車(画像提供:JR東日本)

“首都圏5方面”で特急自由席が消滅

インターネット予約サービス「えきねっと」を活用したチケットレス乗車を普及させたい同社は、在来線特急列車で着席サービスの刷新を進めています。すでに展開している常磐線、高崎線、中央線、東海道線方面に加えて房総方面に拡大することにより、運転開始当初から全車指定席の「成田エクスプレス」を含めて首都圏発着の特急がすべて指定席化されます。

対象となるのは東京駅から房総方面へ運転している「しおさい」「わかしお」「さざなみ」と、利用の多い日を中心に新宿駅から運転している「新宿わかしお」「新宿さざなみ」の各列車です。いずれも自由席設定が廃止され、指定席に一本化されます。実施日や運行ダイヤについて詳細は別途告知するとのことです。

同時に特急料金も変更され、常磐線・東海道線などと同様、現行の自由席特急料金と指定席特急料金のほぼ中間の料金に設定されます。繁忙期などシーズン別の料金設定はなく、年間を通じて同額です。事前に特急券を買わずに乗車した場合、駅での発売額(事前料金)に260円(大人)加算した車内料金が適用されます。

改定後は事前に座席指定を受けてから乗車するのが基本となりますが、乗りたい列車が決まっていない場合は「座席未指定券」を駅で購入します。座席未指定券では車内の空いている座席を利用できますが、その席の指定席特急券をお持ちの方がいる場合は席を譲り、満席の場合はデッキや通路を利用することになります。乗車する列車が決まった場合、追加料金不要で指定席特急券に変更できます。

(全車指定席化する房総方面特急の特急料金改定前後比較、割引キャンペーン価格など詳細は下の図表を参照)

【図表で解説】全車指定席化する房総方面特急の特急料金改定前後比較、割引キャンペーン価格

“自由席派”を納得させるキャンペーン連発

これまで主に自由席を利用してきた方は料金値上げの影響が気になるところですが、JR東日本は房総特急で開始する「えきねっとチケットレスサービス」を利用すればおトクに乗車できるとしています。スマートフォンから座席指定し、駅で切符を受け取る必要なくそのまま乗車できるサービスで、乗車日や区間を問わず紙のきっぷ(事前料金)から一律100円(子ども50円)割引で通年利用できます。

また、2024年6月30日(日)までの間はこの割引額を200円(子ども100円)とする「えきねっとチケットレスサービス」スタート記念キャンペーンが実施されます。

なお、房総特急ではこれまでも、えきねっと限定の指定席特急券「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」が一部区間で発売されています。現在は通常の指定席特急料金から35%割引の価格で発売されていますが、2024年1月9日(火)乗車分からは40%に割引率を引き上げるキャンペーン価格が適用されます。

全車指定席となる新サービス開始に先立ってキャンペーンを打ち、チケットレスで必ず座れる利便性を事前に幅広い層に実感してもらうことでスムーズな移行を目指す考えです。

【東京】浅草花やしき
嘉永6年(1853年)、演芸・芸能の中心地浅草に開園した、日本で最初の遊園地とされています。 人気の「ローラーコースター」をはじめ、17種類のアトラクションと縁日コーナー、飲食店舗などが所狭しと立ち並びます。
■つくばエクスプレス「浅草」駅から徒歩約3分 ■地下鉄銀座線・地下鉄浅草線・東武スカイツリーライン「浅草」駅から徒歩約5分
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