福岡市地下鉄「はやかけんポイントサービス」見直し 乗車料金ポイントは11月末で廃止

福岡市交通局は、「はやかけんポイントサービス」の一部ポイントの付与終了ならびに付与ポイントの見直しを実施します。

七隈線天神南駅に停車中の福岡市地下鉄3000系電車(JenJ_Payless/Shutterstock)
七隈線天神南駅に停車中の福岡市地下鉄3000系電車(JenJ_Payless/Shutterstock)

「はやかけんポイントサービス」は、ICカード「はやかけん」を利用して福岡市地下鉄に乗車した利用者に対してポイントを付与するサービスです。たまったポイントはチャージ(1ポイント=1円)して地下鉄乗車料金や電子マネーとして利用することができます。交通局によると、新型コロナウイルス感染症の影響により利用者が大幅に減少したことを受け、「導入目的を達成したサービス」については見直しを行うとしています。

はやかけんを利用して地下鉄に乗車した場合の「乗車料金に応じたポイント付与」サービスは、1か月間(毎月1日〜末日)の乗車料金額の2%にあたる「基本ポイント」と、乗車料金額に応じて50〜800ポイントが加算される「ボーナスポイント」で構成されています。今回の見直しにより、11月30日(火)最終電車をもって基本ポイント・ボーナスポイントとも付与が終了し、12月1日(水)以降は廃止されます。

また、はやかけんで地下鉄の1駅間を利用した場合に付与される「ひと駅ポイント」は、12月1日(水)始発電車から付与ポイントが60ポイント(現行は100ポイント)に減少します。小児・割引運賃で利用の場合は30ポイント(現行50ポイント)になります。定期券区間から1駅乗り越した場合、定期券区間の1駅前から乗車した場合もポイント付与対象となります。毎月の付与上限回数は10回のまま変更はありません。

なお、姪浜駅をまたいでJR線と地下鉄線を利用した場合の「JR筑肥線乗り継ぎポイント」、「ちかパス65」購入時の「運転免許返納割」など、上記以外のはやかけんポイントサービスについて変更はありません。2021年11月分の「乗車料金に応じたポイント付与」「ひと駅ポイント」は12月10日(金)に付与されます。ポイントのチャージ有効期限はポイントが付与された月から1年後の月末までとなっており、期限内に地下鉄各駅の券売機・精算機でポイントチャージを行う必要があります。

【図表で解説】福岡市交通局 「はやかけんポイントサービス」を見直し

福岡都市圏では、ICカード利用によるポイント付与サービスの見直しが相次いでいます。西日本鉄道(西鉄)は「nimoca乗車ポイントサービス」を2021年3月31日付で終了したほか、JR九州もSUGOCA利用時の「乗車ポイントサービス」「特急券ポイントサービス」を2021年6月30日に終了しました。各社とも新型コロナウイルス感染症による利用低迷を見直しの理由に挙げています。