東海道・山陽新幹線N700Sに「ビジネスブース」 打ち合わせOK デッキ部の旧喫煙ルーム

JR東海とJR西日本は、東海道・山陽新幹線の車内で新たに「ビジネスブース」を試験導入し、乗車前後を通したテレワーク環境をより充実させます。

東海道・山陽新幹線N700S(流麗まちゅみ/写真AC)
東海道・山陽新幹線N700S(流麗まちゅみ/写真AC)

東海道・山陽新幹線の「のぞみ」7号車には、パソコンなどを使って気兼ねなく仕事ができる「S Work車両」が2021年10月から導入されています。今回導入される「ビジネスブース」は、周囲を気にせず短時間の打ち合わせやWeb会議、電話などを利用することができる個室タイプの設備です。設置場所はN700S車両の7・8号車間デッキ部で、以前に喫煙ルームとして使用していたスペースが改造され、テーブルやハイチェア、コンセントなどが整備されます(詳細は下図を参照)。

東京駅〜博多駅間で2022年5月9日(月)から順次サービスが開始され、7号車の利用者を対象に当分の間は無料で提供されます。1回の利用は30分までで、7号車座席で案内されているQRコードから順番待ち予約を行うことで利用できます。予約システムにはバカン(東京都千代田区)が提供する「Autokeep」が採用されています。なお、ビジネスブースが導入されるのは3編成で、運転時刻については当日の朝にJR東海・JR西日本のサイトで告知されます。

【図表で解説】JR東海・JR西日本 東海道・山陽新幹線 N700S車内に「ビジネスブース」試験導入

駅構内や駅周辺でのワークプレイスの拡充も進められています。JR東海は新幹線駅待合室内の無料ビジネスコーナー(半個室タイプ)とコンセントポールを2022年7月頃から品川駅・新横浜駅・京都駅に新たに整備し、既存の東京駅・名古屋駅・新大阪駅と併せてすべての「のぞみ」停車駅で利用できるようにします。また、EXサービス会員向けに「EXPRESS WORK」を展開し、利用シーンに合わせて個室ブース、ワークラウンジ、レンタルオフィスを提供しています。

JR西日本はこれまで展開してきたコワーキングスペース「Work PLACE COCOLO」、個室ブース「テレキューブ」に加え、2022年3月29日(火)からは新たにJR東日本と提携した個室ブース「STATION BOOTH」を主要駅構内に順次設置します。