「Visaのタッチ決済」今度は泉北高速鉄道に拡大 乗継割引を自動適用 南海も対応駅追加

南海電気鉄道は「Visaのタッチ決済」実証実験を現在実施していますが、2022年4月25日(月)からは泉北高速鉄道の全駅でも利用可能となります。

泉北高速鉄道7020系電車(はるさめスープ/写真AC)
泉北高速鉄道7020系電車(はるさめスープ/写真AC)

対応のクレジットカード等をタッチすることで運賃が精算される乗車システムは2021年4月から開始され、南海電鉄の主要駅に専用改札機が導入されています。実証実験には三井住友カード(東京都江東区)、QUADRAC(東京都港区)およびビザ・ワールドワイド・ジャパン(東京都千代田区)が参画しています。

泉北高速線の5駅(深井駅、泉ケ丘駅、栂・美木多駅、光明池駅、和泉中央駅)では、有人窓口に専用の読み取り端末が設置され、すでに専用改札機が稼働している中百舌鳥駅と合わせてすべての駅で利用可能です。南海電鉄と乗り継ぐ際は普通運賃と同じく、合計100円割引の「乗継割引」が自動的に適用されます(詳細は下表を参照)。タッチ決済を用いて鉄道の乗継割引を適用するシステムは日本で初めてとのことです。

なお、和歌山港と徳島港を結ぶ南海フェリー(本社: 和歌山市)では、タッチ決済を利用した乗船サービスが2022年3月25日(金)から始まりました。泉北高速線の各駅からタッチ決済で入場し、南海電鉄を介して南海フェリーへと乗り継ぐ場合、より安価な「スマート好きっぷ」の適用を受けるには途中の中百舌鳥駅で出場・入場を行う必要があるので注意が必要です。

【路線図で解説】南海 「Visaのタッチ決済」実証実験 泉北高速鉄道に拡大

また、南海電鉄でもタッチ決済対応駅の拡大が行われます。2022年5月から新たに5駅(岸和田駅、泉佐野駅、和歌山大学前駅、北野田駅、林間田園都市駅)が追加され、泉北高速線の5駅と合わせて計28駅でタッチ決済乗車が利用できるようになります(利用可能駅の路線図は上図を参照)。