23年度末開業 北大阪急行延伸線は加算運賃60円 新造車両は「箕面ラッピングトレイン」

北大阪急行電鉄は、千里中央駅〜箕面船場駅間で建設している「南北線延伸線」の開業機運を盛り上げるプロモーション活動を開始するとともに、延伸開業後に適用する運賃の認可申請を行いました。

南北線延伸線に向け増備される北大阪急行電鉄9000系ラッピング電車「箕面ラッピングトレイン」のイメージ(画像提供:阪急阪神ホールディングス)
南北線延伸線に向け増備される北大阪急行電鉄9000系ラッピング電車「箕面ラッピングトレイン」のイメージ(画像提供:阪急阪神ホールディングス)

「紅葉」「キャラクター」で箕面をPR

南北線延伸線は、箕面市との共同事業として約874億円の事業費をかけて2016年度から整備が進められており、2.5kmの区間の途中には箕面船場阪大前駅が新設されます。地下トンネルや高架橋などの土木構造物の工事は完了しており、2023年度末の開業に向けて現在は軌道や電気設備、駅舎の工事などが行われています。

北急は、自然が近い住宅都市として知られる箕面市から大阪都心部まで、乗り換えなしで結ぶ延伸線の魅力を広く訴求するため、ポスターなどのプロモーション活動を本格化します。また、延伸を機に増備する9000系車両の3編成すべてを「箕面ラッピングトレイン」とし、2023年8月から順次運行を開始します。

うち2編成は、「明治の森箕面国定公園」や「箕面大滝」などの紅葉(もみじ)を基調に、四季の移ろいをグラデーションで表現したデザインです。もう1編成は、箕面市PRキャラクター「滝ノ道(たきのみち)ゆずる」と「モミジーヌ」を大胆にあしらったインパクトのあるデザインです。いずれの列車も両先頭車と隣の車両の4両分にラッピングが施され、中吊り広告も箕面市のPR一色となります。

箕面市は、異なるデザインのラッピングトレイン2種について、それぞれの愛称を2023年6月22日(木)まで募集しています。愛称はヘッドマークに掲載されるほか、採用された方を7月に北急桃山台車庫で行われる報道機関向けのお披露目会に招待し、表彰状や記念品を進呈するとのことです。応募できるのは市内に在住または在職・在学の方に限られます。

(北大阪急行電鉄南北線延伸線の路線図、運賃、箕面ラッピングトレインのデザインなど詳細は下の図表を参照)

【路線図で解説】北大阪急行電鉄南北線延伸線の路線図、運賃、箕面ラッピングトレインのデザイン

梅田まで阪急より200円高く

北急は、南北線延伸線の開業日から実施を予定している運賃の上限設定について、6月2日(金)付で国土交通省近畿運輸局宛に認可申請を行いました。現行の2km刻みの対キロ区間制運賃が延伸線にも適用され、既存線の区間長を超える6km超の2区間分(4区・5区)の運賃設定が申請されています。

この基本運賃とは別に、新線建設などにかかった設備投資費用の一部を利用者に負担してもらうための「加算運賃」が新たに設定されます。千里中央駅以北の延伸線区間内のみを乗車する場合や、延伸線と既存線にまたがって乗車する場合、基本運賃に加え、普通運賃なら60円の加算運賃が上乗せされます。

加算運賃を合わせた箕面萱野駅からの普通運賃(大人)は、千里中央駅まで190円、江坂駅まで240円などです。また、相互直通運転するOsaka Metro(大阪メトロ)御堂筋線の梅田駅まで乗車した場合、大阪メトロの運賃が加わり480円となります。

同じく箕面市内まで乗り入れる阪急電鉄の運賃は、大阪梅田駅〜箕面駅間で280円と割安です。その反面、宝塚本線と箕面線の直通列車が2022年12月のダイヤ改正により設定廃止となったため、石橋阪大前駅での乗り換えが必ず発生します。梅田より先へ向かう場合はさらに乗り換えが必要です。

運賃は高額でも、大阪都心まで一本でアクセスできる利便性と速達性では北急に分があり、開業後の利用者の評価が注目されます。

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■阪堺電車 阪堺線「恵美須町駅」(徒歩約3分) 
■大阪市営地下鉄 堺筋線「恵美須町駅」3番出口(徒歩約4分) 
■大阪市営地下鉄 御堂筋線「動物園前駅」1番出口(徒歩約7分) 
■JR 環状線「新今宮駅」東出口(徒歩約7分) 
■南海電車 南海本線「新今宮駅」西出口(徒歩約10分)
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