近鉄特急 土休日3割減便へ 新型コロナで利用減 「京都〜奈良」は51本運休 9月11日から

近畿日本鉄道(近鉄)は、新型コロナウイルスの影響に伴う利用状況を考慮し、一部の特急列車の運転を取り止めます。

特急車両「ビスタEX」近鉄30000系電車(ふじやん./写真AC)
特急車両「ビスタEX」近鉄30000系電車(ふじやん./写真AC)

2021年9月11日(土)から当分の間、土休日に運転する1日あたり387本の特急列車のうち、全体の30%に相当する118本を運休します。運転区間別の運休本数は「京都〜奈良間」の51本が最も多く、運休率は88%になります。そのほかの区間の運休本数は「大阪難波〜名古屋間」6本、「大阪難波(大阪上本町)〜伊勢志摩間」15本、「名古屋〜伊勢志摩間」13本、「京都〜伊勢志摩間」5本、「大阪難波〜奈良間」7本、「京都〜橿原神宮前間」10本、「大阪阿部野橋〜吉野間」11本となっています(詳細は下表を参照)。

平日の特急列車のダイヤに変更はありません。また、観光特急の「しまかぜ」「青の交響曲」については予定通り運転されます。

一部運休に伴い、運転される特急列車の使用車種が予定から変更となる場合があるとしています。また、近鉄公式サイトのダイヤ案内や、近鉄アプリのダイヤ案内および特急空席検索等において当分の間、9月11日(土)以降運休する特急列車が表示される場合があるので、利用時には注意するよう呼びかけています。

近鉄では2020年8月29日以降、新型コロナウイルス感染症の状況に応じて特急列車の運転本数増減を実施しています。また、2021年7月3日(土)ダイヤ変更において、利用の少ない特急列車の運転取り止めや始発駅・行先の変更などを実施しました。加えて、特急券の前売り発売開始時期は7月3日(土)発車分から当分の間、通常の1か月前から2週間前に変更されています。