JRグループ旅客6社が発表した2022年度お盆期間の指定席予約状況によると、前年度と比較すると現時点で2倍〜3倍程度の座席が予約されています。
ピークを外せば座席に余裕
各社とも2022年8月10日(水)〜17日(水)の8日間の予約状況をまとめており、7月25日(月)に集計しています。JR東海の東海道新幹線は、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前の2018年よりも多い321万席の指定席をお盆期間に提供します。集計時点で73万席がすでに予約されており、予約率は23%です。コロナ禍で行動制限を伴っていた2021年と比べると約3倍のペースで座席が埋まっていますが、2018年との比較では約6割程度にとどまっています。予約のピーク日は下りが8月11日(木・祝)、上りが14日(日)で、一部の列車を除いていずれの日も席にはまだ余裕があるとのことです。
JR東日本によると、東北・秋田新幹線に満席の列車が増えてきており、特に8月11日(木・祝)午前中の下り列車はほぼ満席の状態とのことです。同社ではお盆後の8月20日(土)〜28日(日)を対象に、各新幹線で「お先にトクだ値」「えきねっとトクだ値」の設定座席を多めに用意しているとのことで、おトクなチケットレスサービスの活用によるピークを避けた帰省・旅行を呼びかけています。JR西日本の集計時点での予約率は新幹線が25%、在来線が12%で、一部の混雑する時間帯・列車を外せばまだ十分に空席があるとのことです(各社の提供席数と予約席数について下の図表を参照)。
北海道新幹線は青函トンネルで高速化
JR北海道では、新千歳空港駅から快速「エアポート」を利用する際、発券する手間なく利用できる「えきねっとチケットレス座席指定券」の利用を推奨しています。また、8月12日(金)〜16日(火)の5日間、青函トンネル内で一部の北海道新幹線が時速210kmの営業運転を行い、所要時間が3分短縮します。
JR四国はお盆期間中、岡山駅を発着する予讃線「しおかぜ」および土讃線「南風」の2つの特急列車の編成両数を増やし、四国・本州間の直通列車を中心に輸送力を強化します。JR九州は8月10日(水)〜17日(水)のお盆期間中、九州新幹線で計59本、在来線特急列車で計134本の臨時列車を運転します。また、博多駅〜門司港駅間を特別運行する「かわせみ やませみ」などD&S列車(観光列車)についても、前年より速いペースで予約が進んでおり、早めの申し込みを呼びかけています。