“新幹線オフィス車両”改め「TRAIN DESK」に 勉強・読書にも 号車変更ですべて指定席化

JR東日本は、東北・北海道・上越・北陸の各新幹線で提供している「新幹線オフィス車両」について、2023年3月20日(月)からサービス名称を「TRAIN DESK」とし、内容もリニューアルします。

2023年3月20日(月)から東北・北海道・上越・北陸新幹線でサービス開始する「TRAIN DESK」の利用イメージ(画像提供: JR東日本)
2023年3月20日(月)から東北・北海道・上越・北陸新幹線でサービス開始する「TRAIN DESK」の利用イメージ(画像提供: JR東日本)

8号車→「7号車または9号車」

新幹線オフィス車両は、直通運転先のJR北海道、JR西日本と連携して2021年11月22日から提供しているサービスです。働き方の多様化を受け、移動中も周りに気兼ねなくパソコンなどを使って仕事をしたいというニーズに応え、座席でのWeb会議や通話を可能としています。「こまち」「つばさ」「つるぎ」を除く全列車の8号車に設定されており、追加料金不要でどなたでも利用することができます。

2023年3月20日(月)からはTRAIN DESKにリニューアルし、設定号車は東北・北海道新幹線が7号車、上越・北陸新幹線が9号車へと変更されます。対象日は平日のみで、土日祝日と最繁忙期(ゴールデンウィーク、お盆、年末年始)には設定されません。

リニューアル後、対象列車では一般の座席と区別したTRAIN DESKの普通車指定席として発売され、指定席券売機や「えきねっと」などで座席を指定して購入できるようになります。現在の新幹線オフィス車両は列車により座席指定の有無、必要な特急券などの取り扱いが異なっていますが、TRAIN DESKはすべて指定席となり、利用方法も統一されます。また、引き続き追加料金はかからず、一般の普通車指定席と同額で利用できます。

なお、2023年3月20日(月)以降、8号車は新幹線オフィス車両ではなくなり、一般の車両となります。普通車指定席の設定がない「普通車全車自由席」の列車にはTRAIN DESKは設定されません。また、一部の区間を除き、自由席特急券・新幹線定期券・特定特急券ではTRAIN DESKを利用できなくなります(リニューアル前後のサービス内容比較など詳細は下の図表を参照)。

【図表で解説】JR東日本・JR北海道・JR西日本 新幹線「TRAIN DESK」サービス開始

リモートワークだけじゃない!

TRAIN DESKは“ワーク&スタディ優先車両”と位置付けられ、利用ルールは従来の新幹線オフィス車両から基本的には変わりません。パソコン作業や携帯電話での通話に加え、イヤホン等を着用した上でのWeb会議や動画視聴も認められています。勉強や読書での利用も推奨されており、車内環境に配慮しながら休息や食事を取ることも可能とされています。

また、リニューアルにあたり、「Wi-Fiルーター」「折りたたみ式間仕切り」などのリモートワーク支援ツールを新たに東京駅、仙台駅で貸し出す試験サービスの実施が予定されています。

JR東日本はTRAIN DESKの利用者層を「新幹線での移動時間を、仕事や勉強・読書などの自分時間として有意義に活用したい方」と想定しています。リモートワーク用途以外にも間口を広げるためにサービス名から「オフィス」をあえて外し、より幅広いスタイルで気軽に使える車両へとイメージ刷新を図ります。