京王電鉄は、2022年春に京王線のダイヤ改正を実施し、座席指定列車や特急列車の停車駅追加などを行います。
新型コロナウイルスの影響による利用者のニーズの変化に柔軟に対応するとともに、さらに便利で快適な鉄道サービスを提供するためのダイヤ改正と説明しています。
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今回のダイヤ改正から座席指定列車「京王ライナー」は、平日ダイヤの停車駅に明大前駅が追加されます(上りは降車・下りは乗車専用)。2021年10月31日から土休日ダイヤの京王ライナーおよび「Mt. TAKAO号」が明大前駅に停車するようになっており、すべての運転日で停車駅が揃えられます(停車駅の路線図は下図を参照)。また、夜時間帯の下り京王ライナーについて、一部列車の所要時間が短縮します。
土休日は朝時間帯の京王ライナー・Mt. TAKAO号がお出かけに便利な時間帯に増発されるほか、現在は臨時列車扱いのMt. TAKAO号が通年運行の定期列車になります。
座席指定列車以外では、1日を通して運行している「特急」「準特急」の2つの種別の名称が「特急」に統合され、「準特急」種別は廃止となります。停車駅は現行の準特急のものが踏襲され、笹塚駅・千歳烏山駅などにも停車します(停車駅は下図を参照)。平日・土休日とも昼間時間帯の運転本数は維持されるので、調布駅以東での乗車機会が向上し、多摩地区から途中駅や都営新宿線とのアクセスも良くなります。
そのほか、平日ダイヤでは、帰宅時間帯の20・21時台に調布駅での相模原線との乗換待ち時間や乗り換え利便性が改善されます。また、平日朝ラッシュ時間帯は上り列車の運転本数が適正化され、定時制の向上が図られます。
一方、土休日ダイヤでは、動物園線の列車が昼間のお出かけが便利になるよう等間隔化されます。相模原線の京王多摩センター駅〜橋本駅間では、土休日昼間の列車種別と運転本数の見直しが行われます。
京王電鉄は、具体的な改正実施日や詳細な時刻については2022年1月下旬頃に告知するとしています。なお、ダイヤ改正は井の頭線では実施されません。