「[WTM]鉄道・旅行ニュース」で先週、最も読まれた記事をおさらい。2021年7月18日版の週間アクセスTOP5をカウントダウンします。
1都3県をはじめとする東京2020オリンピック競技会場が無観客開催となったことを受け、期間中の臨時列車の運転は一部の地域を除きすべて取り止めとなりました。そんな中、夏休みの集客を目指す全国の鉄道事業者から、おトクなきっぷの情報が続々と発表されています。スマートフォン利用によるデジタルチケットの採用も徐々に拡大しているようで、中には「史上最もおトクなきっぷ」を謳う商品も登場しています。
5位: 呉線 三原〜竹原間は当分の間代行バス 山陰は大雨の影響続く JR西日本12日の運行情報
梅雨前線の停滞による大雨の影響が残っています。呉線は、三原駅〜竹原駅間で2021年7月12日(月)からバスによる代行輸送が行われています。国土交通省によると、安芸長浜駅〜大乗駅間でトンネル上部の河川護岸などが崩壊したほか、安芸幸崎駅〜忠海駅間でのり面上方から土砂流入のおそれがあるとのことです。バス代行は復旧工事が完了するまで当分の間実施されます。
今回の大雨の影響を受けた、山陰エリアのJR西日本各線や一畑電車などはすでに運転を再開していますが、千葉県の小湊鐵道では路盤流出の被害が発生し、光風台駅〜上総牛久駅間および里見駅〜上総中野駅間の2区間で現在も運転を見合わせています。
4位: たったの3,000円「東武史上最もおトクなきっぷ」 2日乗り放題+東京スカイツリー入場
東京スカイツリーの天望デッキ(450m)と天望回廊(350m)の2つの展望台が楽しめる入場券と、東上線・越生線を除く東武本線の2日間乗り放題きっぷがセットになったデジタルチケットです。おねだんは大人3,000円、中高生2,700円、小学生1,700円となっており、東京スカイツリー単独の入場券3,400円(天望デッキ・天望回廊セット券、休日・大人用)よりも安いという逆転現象が起きています。
別の観点では、浅草駅〜鬼怒川温泉駅間を1往復(3,142円: IC運賃)するだけで元が取れ、その上で東京スカイツリーにも入場できるということになり、驚きを隠せません。これはもう「東武のご乱心」と言ってもいいくらいです。
3位: 西鉄×JR九州×商業施設 都心に再び賑わいを 「天神・博多 乗レール買エールチケット」
西鉄電車またはJR九州の最寄駅からの「往復乗車券」と、天神〜博多エリアが乗り降り自由の「西鉄バスフリー乗車券」に、福岡・博多都心部の商業施設で使える1,000円分の「ショッピングチケット引換券」がセットになったデジタルチケットです。普段はライバルの鉄道会社同士がタッグを組み、「JR博多シティ」「キャナルシティ博多」「ソラリアプラザ」など名だたる商業施設も参加しています。
新型コロナウイルス感染拡大による都心部への出控えなどで移動需要が減少しており、この状況を何とか打破したいという思いから生まれた企画です。利用期間は2021年7月22日(木・祝)〜8月29日(日)までの土日祝限定です。
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