JR東海とJR西日本は、2022年3月12日(土)に東海道・山陽新幹線でダイヤ改正を実施し、「のぞみ」の速達化などにより利便性を向上します。
東海道新幹線区間では、早朝・夜間の「のぞみ」30本(定期列車13本・臨時列車17本)が速達化します。所要時間が短縮する列車は東京駅を6〜7時台および20〜22時台に発車する下り16本と、東京駅に8〜9時台および21〜23時台に到着する上り14本です。これにより、「のぞみ」定期列車の同区間の平均所要時間は1分短縮し、2時間28分となります。最大6分の所要時間短縮となる下り2本・上り1本の列車については、同区間を2時間24分で運転します(主な駅の運転時刻は下表を参照)。
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東海道・山陽新幹線を直通する一部の「のぞみ」は速達化と時刻変更が行われ、山陽エリアから首都圏・中京圏・近畿圏での滞在可能時間が拡大します。博多駅・小倉駅からの始発列車「のぞみ2号」は東京駅の到着が18分繰り上げられ、初めて10時台に到着できるダイヤとなります。名古屋駅の到着も15分繰り上がり、博多・小倉エリアから日帰りでの名古屋滞在可能時間が11時間以上に拡大します。また、姫路駅からの始発「のぞみ82号」の東京駅到着時刻が3分繰り上げられ、8時台に初めて到着可能となります(主な駅の運転時刻は下表を参照)。
下り列車では、福山駅・広島駅への最終列車「のぞみ109号」は東京駅の発車時刻が9分繰り下げられ、広島・福山エリアから日帰りの東京滞在時間が10時間以上確保されます。また、東京駅19時台の岡山駅行「のぞみ」1本が広島駅まで延長されることにより、東京駅を19〜20時台にに発車する広島駅行「のぞみ」の運転間隔が30分以下に改善されます(主な駅の運転時刻は下表を参照)。
東海道新幹線ではそのほか、早朝・夜間の「ひかり」3本について、名古屋駅での山陽直通「のぞみ」と相互の乗り換えが可能となり、両列車の停車駅間の所要時間が短縮します。また、下り「こだま」2本の行先が変更され、新大阪駅行の最終「こだま」の時刻が繰り下がります。これにより、「のぞみ」から最終「こだま」への名古屋駅での接続が改善し、岐阜羽島・米原エリアからの首都圏滞在可能時間が拡大します(主な駅の運転時刻は下表を参照)。
一方、山陽・九州新幹線直通「さくら」の一部列車は臨時列車となり、利用状況の増減に合わせた運転となります。また、毎日運転の「みずほ615号」は熊本駅行となり、利用の多い日には鹿児島中央駅行として運転されます。
山陽新幹線「ひかり」「こだま」は一部列車で運転取り止めや運転区間の短縮が行われます(対象列車は上表を参照)。この見直しに伴い、他の列車の運転区間や運転時刻が一部変更となります。また、山陽新幹線では区間により最終列車の運転時刻が10分前後繰り上がります。