JR各社のGW利用者数は2020年の5〜6倍 コロナ禍前との比較では依然2〜3割にとどまる

JRグループ旅客6社(JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州)は、ゴールデンウィークの新幹線・在来線特急列車の利用状況を発表しました。

博多駅に停車中の山陽・九州新幹線N700系(マンハッタン/写真AC)
博多駅に停車中の山陽・九州新幹線N700系(マンハッタン/写真AC)

JR東日本によると、2021年4月28日(水)〜5月5日(水・祝)の8日間における新幹線・特急列車の利用者数は107万5千人でした。期間中は、東京・京都・大阪・兵庫の4府県に緊急事態宣言が発令されていたほか、宮城・埼玉・千葉・神奈川・愛知・愛媛などの各県はまん延防止等重点措置の対象地域となっていました。

最初の緊急事態宣言が発令されていた2020年のゴールデンウィークと比較すると利用者は626%と上回ったものの、コロナ禍前の2019年と比較すると27%と依然大きく減少しています。

ほかの各社でもおおむね同様の傾向となっており、対2020年比で約5〜6倍となっている会社が多いものの、対2019年比では約2〜3割にとどまっています。

【図表で解説】JR各社 ゴールデンウィークの利用状況

JR東日本・JR東海・JR西日本によると、2021年ゴールデンウィークの利用のピークはいずれも下りが5月1日(土)、上りが5月5日(水・祝)でした。

5月1日(土)には宮城県沖を震源とした地震が発生し、東北・北海道新幹線や東北地方の多くの在来線が運休するなどの影響がありました。