8号車はWeb会議OK「新幹線オフィス車両」に 東北・上越・北陸新幹線で11月22日から

JR東日本とJR西日本は、東北・北海道・上越・北陸新幹線の全方面で「新幹線オフィス車両」の運用を開始します。

東北・上越新幹線E2系の座席(きりみ/写真AC)
東北・上越新幹線E2系の座席(きりみ/写真AC)

JR東日本は2021年2月から東北・北海道新幹線「はやぶさ」に限定し、パソコン等を使って気兼ねなく仕事ができる新幹線オフィスの実証実験を合わせて2回実施してきました。この結果、通勤や出張などのビジネス目的での利用に加え、旅行やワーケーション前後の移動時間の有効活用など多様なニーズがあることを確認したとのことです。

これを受け、東北・北海道・上越・北陸新幹線(「こまち」「つばさ」「つるぎ」を除く)の全列車において、8号車が2021年11月22日(月)から新幹線オフィス車両に設定されます。座席での携帯電話の通話やWeb会議などが全区間で利用できるようになります。ただし、土休日および年末年始などの多客期には設定されません(詳細は下図を参照)。

新幹線オフィス車両の座席は予約を受け付ず、空いている席の利用となります。利用したい列車の乗車券類(「タッチでGo! 新幹線」「新幹線eチケット」を含む)をお持ちの方ならどなたでも、8号車に移動して追加料金不要で利用できます。一部の列車では、Wi-Fiルーターなどの車内での有料貸出サービスが実施される予定です。なお、利用状況により実施日・対象列車等が変更となる場合があります。

【図表で解説】JR東日本・JR西日本 東北・上越・北陸新幹線に「新幹線オフィス車両」

新幹線オフィス車両の開始に合わせ、「タッチでGo! 新幹線」「新幹線eチケット」を使って平日の閑散時間帯に同車両を一定区間・回数利用した方を対象に、JR東日本グループの共通ポイント「JRE POINT」を還元するキャンペーンが期間限定で実施されます。新幹線乗車時の通常付与ポイントに加え、抽選でJRE POINTがさらに付与されるもので、詳細は決まり次第、別途告知されます。JR東日本は、在宅ワークの普及により都市部から地方へと居住エリアが拡大していることを見据え、従来型の通勤と異なる、新幹線による都心部への新たな移動スタイルを提案したいと話しています。

そのほか、新幹線オフィス車両を利用した方を対象に、個室型シェアオフィス「STATION BOOTH」や駅ナカコーヒーショップ「BECK’S COFFEE SHOP」のサブスクリプションサービスが期間限定で発売される予定です。

JR東日本は、時間や場所にとらわれないシームレスなワークスペースの構築を目指しています。エリア内に点在している施設やサービスに、それらをつなぐ新幹線オフィス車両を加えることで分散型の新たな暮らしを実現したいと話しています。

JR東海とJR西日本は2021年10月1日(金)から、通話やWeb会議等を含む仕事ができる「S Work車両」を東海道・山陽新幹線のすべての「のぞみ」に設定しています。