「[WTM]鉄道・旅行ニュース」で先週、最も読まれた記事をおさらい。2021年11月7日版の週間アクセスTOP5をカウントダウンします。
今週のランキングは、5位と2位に同じ鉄道会社の話題が入っており、秋の主役である「味覚」「行楽」という2つの要素をガッチリ抑えています。また、紙のきっぷに代わるデジタルチケットについてはWTMでも注目していますが、今週も新たな動きがありました。地域輸送を担う中小私鉄が、営業エリアの離れた大手私鉄と連携して非接触サービスを実現させています。デジタル化への投資余力には会社により差があるため、先行サービスに効率よく乗り入れるのは賢い戦略かも知れません。
5位: 激戦区! 京都一乗寺のラーメン1杯付「らーめん切符」 全線乗り放題券とセット 叡山電鉄
京都・洛北へディープなラーメン旅を。叡山電鉄は、全線乗り降り自由の「1日乗車券」に、京都随一のラーメン激戦区と言われる一乗寺エリアで指定のラーメン1杯を食せる「ラーメン券」がセットになった「京都一乗寺らーめん切符」の発売を開始しました。出町柳駅で当日購入ができ、おねだんは1,700円(大人用のみ)です。「ラーメン街道」と称される一乗寺駅周辺から7つのラーメン店が参加しており、味の好みやその日の気分でいずれか1店舗を選んで楽しむことができます。
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叡山本線・鞍馬線(出町柳駅〜八瀬比叡山口駅・鞍馬駅間)が乗り放題なので、お昼にラーメンを味わった後に足を延ばして八瀬・鞍馬方面へ観光に出かける、あるいは沿線の観光を楽しんだ後の夕食にラーメンをいただくなど、使いみちは自由です。
激戦区! 京都一乗寺のラーメン1杯付「らーめん切符」 全線乗り放題券とセット 叡山電鉄
4位: 秩父鉄道 紙より「おトク」なデジタルチケット導入 「フリーきっぷ」2種 小田急と連携
秩父鉄道は、スマートフォン1つで沿線エリアの周遊を楽しめるデジタルチケット2種類を初めて発売します。「秩父路遊々フリーきっぷ(デジタル版)」は、秩父鉄道全線(羽生駅〜三峰口駅間)が1日乗り放題で、沿線の飲食店や温泉などで割引が受けられる特典も充実しています。従来の紙によるフリーきっぷよりもおトクな価格設定となっています。また、壮大な景色を空中から楽しめる長瀞町のロープウェイに何度でも乗り降りできる「宝登山(ほどさん)ロープウェイフリーきっぷ」の発売も開始しました。
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いずれも小田急電鉄が運営するMaaS(Mobility as a Service)アプリ「EMot」で発売されます。「箱根」のイメージが強い小田急と、埼玉県の観光輸送を担う秩父鉄道。地理的な枠を超えて手を取り合いデジタル化を進めます。
秩父鉄道 紙より「おトク」なデジタルチケット導入 「フリーきっぷ」2種 小田急と連携
3位: 都営バス車内の無料Wi-Fiが終了 「ドコモWi-Fi」も インバウンド見据え2013年から導入
東京都交通局は、都営バスの車内で提供してきた無料Wi-Fiサービス「Toei Bus Free Wi-Fi」を2021年11月30日(火)をもって終了します。2013年(平成25年)に渋谷〜六本木〜新橋間の「都01系統」などで初めてサービスが開始され、その後保有する全車両への導入が完了しました。誰でも無料で利用できるWi-Fiサービスとしては都内の路線バスでは初めての取り組みであり、多言語での案内が行われ訪日外国人旅行者への配慮もなされていました。
サービス提供事業者との契約満了に伴うもので、同じ仕組みを使う「docomo Wi-Fi」の提供も終了します。筆者も愛用していたのでまさかの終焉に驚いています。報道によると近年の4G・5G通信網の普及のほか、インバウンド客の減少も理由に挙げられているようで寂しい話です。
都営バス車内の無料Wi-Fiが終了 「ドコモWi-Fi」も インバウンド見据え2013年から導入次ページ: 週間アクセス2位と1位は?