【週間TOP5】妄想膨らむ夜行列車「夜想海里」 志摩の「海女さん」と会える観光列車も

先週「[WTM]鉄道・旅行ニュース」で最も読まれた記事をおさらい。2022年7月25日版の週間アクセスTOP5をカウントダウンします。

かつての寝台特急「日本海」をけん引するEF81形電気機関車(やんちんぐ/写真AC)
かつての寝台特急「日本海」をけん引するEF81形電気機関車(やんちんぐ/写真AC)

5位: 近鉄観光列車「つどい」5年ぶり伊勢志摩復帰 イベント満載「海女さん列車」8日間運行

近畿日本鉄道(近鉄)は、伊勢志摩エリアの活性化を図る目的で観光列車「つどい」車両を用いた「海女(あま)さん列車」を2022年8月〜9月に計8日間運転します。

伊勢志摩エリアの周遊促進を目的に2013年にデビューした車両です。近年は湯の山線などに活躍の場を移していましたが、今回5年ぶりに伊勢市駅〜賢島駅間を走行します。一緒にに乗車する、本物の海女さんとの出逢いをお楽しみください。

4位: 輝くドット「30000A系」中央線で22日デビュー 万博輸送に備え10編成投入 大阪メトロ

Osaka Metro(大阪メトロ)は、中央線に27年ぶりに導入する新造車両「30000A系」について、2022年7月22日(金)から運行を開始します。

ベースは御堂筋線用30000系車両ですが、「スパークルドット」をあしらった内外装でかなり新鮮な印象です。大阪・関西万博に向けた輸送力増強のため2022年度中に10編成が投入され、万博終了後は谷町線への転用がすでに決まっています。

3位: 山陽新幹線「のぞみ」「みずほ」料金見直し 110〜420円値上げで「ひかり」との差拡大

JR西日本は、山陽新幹線「のぞみ」「みずほ」の指定席・グリーン車を利用する場合に適用する指定席特急料金について、2023年4月1日(土)購入分から見直しを行います。

サービス改善を進めるためとしており、各駅間の料金は110円〜420円の範囲で値上げとなります。見直しの対象とならない「ひかり」「さくら」等の特急料金との差額が広がり、新大阪駅〜博多駅間では「のぞみ」等の方が740円高くなります。

2位: 京急「みさきまぐろきっぷ」刷新 デジタル版登場 プラス料金で広がる体験 SUPや陶芸も

京浜急行電鉄(京急)は、スマートフォンで購入から利用まで完結する「デジタルみさきまぐろきっぷ」「デジタル三浦半島まるごときっぷ」の発売を開始します。

観光型MaaS(Mobility as a Service)「三浦COCOON」内で2022年7月20日(水)から購入できます。「三浦・三崎おもひで券」に追加で料金を支払うと体験できるメニューの幅が広がる「おもひで券PLUS」などの新サービスが加わっています。

1位: 1往復限りの夜行列車で日本海の景色を堪能 新潟〜青森に「夜想海里」 夜の車内販売も

JR東日本は鉄道開業150年を記念して、観光列車「海里」車両を使用した夜行列車「夜想(ノクターン)海里」を新潟駅〜青森駅間で特別運行します。

普段は新潟駅〜酒田駅間を運行し、地域の食と景観を楽しめることで人気の「海里」が初めて夜行列車に起用されます。2022年8月16日(火)の新潟駅発・青森駅行と、8月17日(水)の青森駅発・新潟駅行の計2本、団体専用列車として運転されます。

JR東日本びゅうツーリズム&セールス(本社:東京都墨田区)の旅行商品として企画されるもので、上越新幹線の東京駅〜新潟駅間もセットになった片道行程です。旅行代金は大人お一人30,000円〜32,000円で、同社サイトで申込受付中です。始発駅を発車するとお夜食やオリジナルのアイマスクなどが配布され、3号車売店の終夜営業も実施されるようです。往年の「日本海」や「あけぼの」「トワイライトエクスプレス」が走った輝かしいルートをもう一度、夜中に駆け抜けてみませんか。

日本で唯一の寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」、JR西日本の「WEST EXPRESS 銀河」を除くと、年間を通して運行する夜行列車はすでに消滅しています。こうした中、今回の「夜想海里」をはじめ、えちごトキめき鉄道、関東鉄道、富士山麓電気鉄道(富士急行線)、岳南電車、井原鉄道などローカル鉄道事業者でも夜行列車企画が展開されており、近年ちょっとしたブームのようです。もしかして「夜想海里」、日本海ルートの夜行列車の需要を今一度リサーチするための飛び道具なのではないかと、勝手に妄想している筆者です。